...千二少年が無実の罪におちているのを早く助け出したいと思っていた先生であるが...
海野十三 「火星兵団」
...無実の罪を得て成敗(せいばい)を受けた猫のために謝罪する心持で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...僕たちが無実の罪を着せられたというにがにがしい経験もあるんです...
太宰治 「眉山」
...無実の罪を被(き)せおって! 人に怨みがあるものかないものか! 見よ...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...周はすでに無実の罪に服して辟(つみ)につけられることになっていた...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「成仙」
...きさまに無実の罪をおわされたものだ...
田中貢太郎 「続黄梁」
...無実の罪を受けたのだとセミョーンに訴えた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「追放されて」
...別の切符を出すのはつまり自分の無実の罪を承認する事になるような気がしたので...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...或は無実の罪を負って暫く家へ帰れないかも知れないこと...
豊島与志雄 「紫の壜」
...無実の罪のためにこの小さな村で村八分(むらはちぶ)の目にあうことは...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...――一つは無実の罪で縛られた...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...無実の罪を着ようという人間を目前にひかえて居ながら君...
浜尾四郎 「正義」
...ある男が無実の罪の弁護を君たちに期待した...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...わしを無実の罪に落とすとは怪しからんと...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...女が無実の罪で監獄に入れられ...
宮本百合子 「映画」
...処罰された人々は無実の罪であることが明白になって...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...無実の罪で追われているのです...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...――おまえは無実の罪を衣(き)...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
便利!手書き漢字入力検索