...そのせいで無口な久美子も...
梅崎春生 「Sの背中」
...無口なほうである...
太宰治 「桜桃」
...アリョーシャ自身も無口なほうで...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...この伯母さんは無口な素朴さをそなえていたが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ふだんは無口なかただけれど...
豊島与志雄 「千代次の驚き」
...無口な人は却って頼もしい...
直木三十五 「南国太平記」
...無口なルーダオは彼等の談話には黙々として返事もしなかったが...
中村地平 「霧の蕃社」
...嫂は無口な性質(たち)であった...
夏目漱石 「行人」
...穏和(おだやか)というよりもむしろ無口な彼は...
夏目漱石 「明暗」
...無口な人間である上に...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...無口なのが玉に疵(きず)だが――」「それがどうしたんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの無口な物理学者の助手として...
牧野信一 「山彦の街」
...ふだんから無口な奴じゃありますが...
三好十郎 「樹氷」
...またあの人自身は例の無口なままで物思いを続けていることであろうと想像されてかわいそうであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それにしても控え目で無口なお佐代さんがよくそんなことを母親に言ったものだ...
森鴎外 「安井夫人」
...常は無口な母もおきえさんのこととなると余程癇にさわるとみえて...
矢田津世子 「父」
...打ってかわった無口な...
夢野久作 「鉄鎚」
...而(さう)して無口な子が時時(ときどき)片言(こと)交りに一つより知らぬ讃美歌の「夕日は隠れて路(みち)は遥けし...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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