...丹濃は無口な温和な男だけに...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...おれをこんな無口な男にさせたのは...
太宰治 「お伽草紙」
...売ってもらえたモリナーレ夫人は権高い無口な二十七...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...もともと無口な父は...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...ふだんから無口な上に...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...『鳥渡(ちよつと)人好きはよくないかも知らんが極く無口な柔順(おとな)しい男で...
永井荷風 「一月一日」
...振り返ると、無口な源助も、その配偶(つれあい)のお冬も、はねっ返りのお徳も、妙に気色ばんで、平次の後ろへ詰め寄っているではありませんか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小柄で無口な男ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まじめで無口な恋だった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...無口な人だつたが...
堀辰雄 「炉辺」
...もとから無口な邦夷は...
本庄陸男 「石狩川」
...窪川鶴次郎の妻というような面が家庭内の日常生活のうちでは自然押し出されていたし、又無口な性質で、何かにつけても結論だけ感想風な表現で云うという工合であったから、稲子さんが文学についても生活についても大変鋭いそして健全な洞察力をもっていることははっきり感じていたが、勁い力、一旦こうときめたら動かぬというところの価値などは、階級的な鍛錬の浅い当時の私に分らなかったのである...
宮本百合子 「窪川稲子のこと」
...「へえーえ」と無口な息子が...
山本周五郎 「季節のない街」
...平生(ふだん)から無口なのがイヨイヨ意気地が無くなって盃を逃げ逃げ後退(あとしざ)りをして行くうちに...
夢野久作 「斜坑」
...どうやら頭(かしら)だった無口な男に...
吉川英治 「新・水滸伝」
...何か無口なうちに話し合えるような画でもあれば...
吉川英治 「雪村筆「茄子図」」
...無口な八十三郎の行く手に...
吉川英治 「松のや露八」
...人より無口な洋次郎にとっては随分雄弁に色々と話しかけて...
蘭郁二郎 「孤独」
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