...生まれ変わったように陰気で無口な人になってしまって...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...無口な大統領は何一つものを言はなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...いつもあんなに無口なのかね...
太宰治 「お伽草紙」
...ラジック・シャアといういつでも怒ったような顔をしている無口な青年も...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...無口な児のように思えました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...いつも無口なわたしが...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...そういう無口な人柄ならばそれでも済むけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...揃って無口な、だがまことに実直者...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...その他は、江戸で臨時に雇入れた囃方(はやしかた)と、木戸番の兎口(みつくち)の百松だけ、これも相模生れのお松と同郷で、お松には充分氣があるやうですが、至つて無口な上、自分の顏の醜(みにく)いことを百も承知をして居りますから、若い女と口をきくのさへ遠慮して居るやうな肌合の男だつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...無口ないぢらしい娘で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...無口な謙遜家(けんそんか)の富岡がすつかり気に入り...
林芙美子 「浮雲」
...無口なおとなしい女主人が...
林芙美子 「屋久島紀行」
...まじめで無口な恋だった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...無口な変人記者で...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...……あの無口な人が時々私のことを話しだしたりしていたが...
三好十郎 「樹氷」
...またあの人自身は例の無口なままで物思いを続けていることであろうと想像されてかわいそうであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...おそろしく無口な...
山本周五郎 「契りきぬ」
...人より無口な洋次郎にとっては随分雄弁に色々と話しかけて...
蘭郁二郎 「孤独」
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