...實儀一偏に平生無口な足人には...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...無口な大統領は何一つものを言はなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...本人はむしろ無口な...
高村光太郎 「智恵子抄」
...おれをこんな無口な男にさせたのは...
太宰治 「お伽草紙」
...男は無口なはうがいい...
太宰治 「九月十月十一月」
...あんなに無口なの?」青年は...
太宰治 「火の鳥」
...無口なようで、何でも彼でもさらけ出すところが、男らしいようにも思われた...
徳田秋声 「新世帯」
...六にもなったかと思われるお銀の父親は無口な行儀のよい人であった...
徳田秋声 「黴」
...揃って無口な、だがまことに実直者...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...無口な名人は碁盤の前に坐つて「どれ...
野上彰 「本因坊秀哉」
...振り返ると、無口な源助も、その配偶(つれあい)のお冬も、はねっ返りのお徳も、妙に気色ばんで、平次の後ろへ詰め寄っているではありませんか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...無口な謙遜家(けんそんか)の富岡がすつかり気に入り...
林芙美子 「浮雲」
...生来の無口なので別に弁解もしないので...
三浦環 「お蝶夫人」
...無口なおとなしい人で...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第二巻)」
...ふだんから無口な奴じゃありますが...
三好十郎 「樹氷」
......
三好達治 「故郷の花」
...常は無口な母もおきえさんのこととなると余程癇にさわるとみえて...
矢田津世子 「父」
...自分はこの無口な老人に一言をも費やさしむることなくして...
柳田国男 「雪国の春」
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