...」ステンダールは此無反省な...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...彼等の無反省な白人的優越感と近代的先入見とから遠くかけ離れてゐないアナトール・フランス...
生田長江 「ニイチエ雑観」
...途に母親の言葉を思ひ出すと今度はその無反省な...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...あの無反省な傍若無人な態度は氏自身を辱めるものであると云ふことにすらお気がつかないのかと思ふと「氏の為めに悲しまざるを得ない」と云ふやうなことも云つて見たくなる...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一四年一月号)」
...泡鳴氏の云ふことが何処までも自分と云ふものから離されずに何時でも自分を最上のものとして考へる処は理智の力で自分を取静めることの出来ない無反省な人であるからだと思ひます...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人人」
...無反省な若い心を持っていた私は不図(ふと)した事から時子の胸の病(やまい)を知って驚いた...
海野十三 「三角形の恐怖」
...親に甘過ぎる男の無反省な態度が...
徳田秋声 「あらくれ」
...しかし無反省な愛執に目を蔽(おお)われた庸三にも...
徳田秋声 「仮装人物」
...その自己の才能に対する無反省な過信はほとんど滑稽に近い...
中島敦 「斗南先生」
...彼奴は無反省な馬鹿な女だから...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...餘りに無反省なその心事を不愉快に思つたのである...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...自己の無反省な慾望の築き上げた塔に...
宮本百合子 「男…は疲れている」
...全く無反省な敵本主義的な冷酷さが...
三好十郎 「恐怖の季節」
...凡そ万葉集一般の歌境の特性は、その流露的な、素樸な、無反省な、純真な若々しい、詩情としては全くうぶな情操と、これを盛るに恰も適した温潤雅健な時代言語との、全く奇蹟的な出会ひの上に成立つてゐるものといつてもよからう...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...無反省な尊王攘夷論者がうろうろするために...
山本周五郎 「新潮記」
...なんというあさはかな無反省なことだったろう...
山本周五郎 「日本婦道記」
...且つ無反省なものであったかを心の奥底から覚らせられました...
夢野久作 「暗黒公使」
...無反省なお前に男子からそんなに法外な報酬を受ける立派な理由が何処(どこ)にあるか...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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