...念頭に置かざるが如き無内容の興奮には贊成することが出來ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...くらりとした不眞面目な態度でその人の無内容を胡麻化(ごまくわ)してゐるに過ぎない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...死といふ無内容物の魔がさしてゐたのだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...どんなに自分が無内容でも...
太宰治 「如是我聞」
...また無内容だからと言つて...
田山録弥 「不思議な鳥」
...今実際にこの無内容と考えられた理念真理が...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...その無内容自身がひそかに積極的な内容――形式の独立性――を主張するのである...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...夫は形式的論理の無内容性・形式性を云い表わす...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...科学的精神は科学を実際に研究することを離れては無内容だという考え方も...
戸坂潤 「最近日本の科学論」
...それは論理を全く形式的に無内容に考えるからで...
戸坂潤 「辞典」
...その多少哲学青年風な興奮の無内容を満たすものが必要でなければならなかった...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...所謂既成政党の有名な無内容な大言壮語だけがこの際の政治的言論であって...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...インテリゲンチャの主体性であるインテリジェンスの問題は殆んど無内容なものになって了うか...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...普通に範疇――認識論的範疇――は今の意味で無内容と考えられる...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...今日では無内容で滑稽なものになっているのだが...
戸坂潤 「ひと吾を公式主義者と呼ぶ」
...無内容なものならば...
西田幾多郎 「読書」
...恐るべき無内容、貧寒さ、人為性というものが、職業上先生として厚顔に世間に押し出す度胸のつよさと、ひどい対比で現れている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...無内容かつ無意味で...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「怪奇小説の執筆についての覚書」
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