...」「外国から輸入される書物や絵を、一々これにかけて見て、無価値な物は、絶対に輸入を禁止するためです...
芥川龍之介 「MENSURA ZOILI」
...自分達の無価値な行動を強(し)いて結び付けて...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...これが如何に目下の研究に縁が遠くまた如何に古くまた無価値ないしは全然間違ったものでも無差別無批評に列挙するという風の傾向を生じる事もある...
寺田寅彦 「科学上の骨董趣味と温故知新」
...仮定の抜けている理論の無価値なことを示す適例である...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...そう安直な無価値なものであろうとは思われないのである...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...統計的研究――物理学方法論から見た一つの方法としての――が本質的に無価値なるがごとき「感じ」を与えるようになるとしたら...
寺田寅彦 「量的と質的と統計的と」
...無価値な暴徒にすぎないのだから...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...一時的で皮相で無価値なものだと思った...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...無価値な一句を引用したり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...新時代にとっては無価値な成年者の陣営と...
豊島与志雄 「自由人」
...全く無価値な文学であるかの様に読まぬうちから...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...最も無価値なものとして...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...生きている人間としての自己には何らの価値を置かないで、ただ創作者としてのみ顧慮せられることを願うゆえに、仕事をする以外には何も欲せず、そしてそのほかの点では、演ずべき役のない限り、無価値な、素顔に返った俳優のごとく、灰色にひっそりと歩き廻っている人――そういう人のように彼は働いた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...死にたいとさえ思うほどの無価値な自分ではないかと大姫君は聞いていて思うのであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...姫君の婿にしようなどと少将のような無価値な男を思ったことが自分にあったのが恥ずかしいなどと母は姫君についての物思いばかりをし続け...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...全然無価値なものになってしまうのです...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...無価値な担保を有価値に見せかけて償(つぐな)っている以上...
横光利一 「上海」
...どんな毀誉褒貶(きよほうへん)もかれの顔いろには無価値なものにみえた...
吉川英治 「親鸞」
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