...自分達の無価値な行動を強(し)いて結び付けて...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...しかし自分の見るところではこれらの伝説は自然科学的の立場から見ればほとんど無価値なものであり...
寺田寅彦 「火山の名について」
...仮定の抜けている理論の無価値なことを示す適例である...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...そう安直な無価値なものであろうとは思われないのである...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...統計的研究――物理学方法論から見た一つの方法としての――が本質的に無価値なるがごとき「感じ」を与えるようになるとしたら...
寺田寅彦 「量的と質的と統計的と」
...教科書は一般に学術的に無価値なものだというような俗見も発生する...
戸坂潤 「現代科学教育論」
...一時的で皮相で無価値なものだと思った...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...永遠のワグナーの巨大な二作の間に――ワグナー門下生の無価値な模造品と相並んで――插入(そうにゅう)されて演奏されるのを聞いても...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...新時代にとっては無価値な成年者の陣営と...
豊島与志雄 「自由人」
...その言葉は無価値な...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...文化史的にすでに無価値な人間である...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...まったくそれと同じように無価値な手紙の山のなかから手あたり次第に引き抜かれたもので...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...それ自体としては無価値ながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...死にたいとさえ思うほどの無価値な自分ではないかと大姫君は聞いていて思うのであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...卑怯な無価値な人間にさえひょっとすると持ち合わされる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...精神美を無価値なものにして...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...結局無価値なものとなりはしまいかと憂慮される余地が十分にある...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...たとえ生きていても無価値な人間として扱われてしまう武士社会の鉄則は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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