...自分達の無価値な行動を強(し)いて結び付けて...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...◯五節―七節は友の言の無価値なるを冷笑した語である...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...友の忠言の無価値なることを主張する...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...確率論で簡単に片附けられる無価値なものですよ」「条件をうまく整理すれば...
海野十三 「断層顔」
...もしこの使命を実現しなければ人格は無価値なのである...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...しかし自分の見るところではこれらの伝説は自然科学的の立場から見ればほとんど無価値なものであり...
寺田寅彦 「火山の名について」
...教科書は一般に学術的に無価値なものだというような俗見も発生する...
戸坂潤 「現代科学教育論」
...書いたものがまったく無価値なのに気づいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...無価値な一句を引用したり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その言葉は無価値な...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...文化史的にすでに無価値な人間である...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...生きている人間としての自己には何らの価値を置かないで、ただ創作者としてのみ顧慮せられることを願うゆえに、仕事をする以外には何も欲せず、そしてそのほかの点では、演ずべき役のない限り、無価値な、素顔に返った俳優のごとく、灰色にひっそりと歩き廻っている人――そういう人のように彼は働いた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...それ自体としては無価値ながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...あの男くらいに比べて思い劣りされるほどの無価値な者でないと思うがと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...死にたいとさえ思うほどの無価値な自分ではないかと大姫君は聞いていて思うのであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...姫君の婿にしようなどと少将のような無価値な男を思ったことが自分にあったのが恥ずかしいなどと母は姫君についての物思いばかりをし続け...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...全然無価値なものになってしまうのです...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...どんな毀誉褒貶(きよほうへん)もかれの顔いろには無価値なものにみえた...
吉川英治 「親鸞」
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