...それに見とれてゐた来客のうちのある無作法な男は...
薄田泣菫 「茶話」
...料理人や下女らの無作法な話し声などで一通り騒がしい上に...
寺田寅彦 「竜舌蘭」
...無作法なものと考えたに違いない...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...自ら才機があると思っている一種無作法な一人の未亡人が...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その前においては無作法な言を弄(ろう)し得ないのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それだからこれらの無作法な折助に一言も口を利くことをいやがりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの毎朝無作法な声を出す人かえ」「ええ顔を洗うたんびに鵝鳥(がちょう)が絞(し)め殺されるような声を出す人でござんす」鵝鳥が絞め殺されるような声はうまい形容である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...無作法な夜の女が...
林芙美子 「浮雲」
...無作法な姿に呆れ返りながら...
林芙美子 「暗い花」
...彼は決して無作法な言葉を口にしなかったが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...自分はじっとその無作法な男のするさまを見ていた...
水野葉舟 「香油」
...第四十九 イチゴ酒(ざけ)大原のスープを歃(すす)る様(さま)は随分無作法なり...
村井弦斎 「食道楽」
...西洋風にしても日本風にしても食事法の一番無作法なるものだ...
村井弦斎 「食道楽」
...あとの客も無作法な人たちではなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そなたたちも無作法なことをして不束者(ふつつかもの)...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...コンナ無作法な仕打ちは珍らしくないのであった...
夢野久作 「一足お先に」
...はた最も卑劣無作法なる野人(やじん)本位を以(もつ)て人の価値を最も粗悪に平均する処(ところ)なり...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...無作法なまねをするな」と先生がムキになってその手を抑える...
吉川英治 「江戸三国志」
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