...たった一つ無作法なのは...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...何と云ふ無作法な記者だらうとまだお見舞の人も遠慮して得ゆかないお産室に...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一六年一月号)」
...それに見とれてゐた来客のうちのある無作法な男は...
薄田泣菫 「茶話」
...足を投げ出したり頬杖をついたりして無作法な様子をして句作に耽(ふけ)っている一座の様子を流し目に見てあまりいい心持もしなかったろうが...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...……なんてまあ無作法な!ルカー退場...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...どうかすると無作法な玉よりもはげしい音を立ててやっとくぐり抜ける事もあった...
寺田寅彦 「子猫」
...無作法なものと考えたに違いない...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...でたらめな無作法な新しいものを頭からしぼり出しながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...かりにもこんな無作法な人はひとりも無い...
中里介山 「大菩薩峠」
...頭にまいた無作法な...
中里介山 「大菩薩峠」
...この覆面の無作法なる寺見物の客はお銀様でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...無作法な男女が二人控えている...
中里介山 「大菩薩峠」
...せいろんへ――無作法な笑い声のあいだから妖異(ようい)な諸国語を泡立(あわだ)たせて...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...例へば「お前は善良なところがあるくせにそんな無作法なことをするがどうしたんだ相当の家に育つたのなら何故そんな不作法なことをするのだ」といふやうなことを云つて妻を叱るあたりから「何としても悲惨だ...
牧野信一 「海浜日誌」
...私はその人が盲目であるか無作法な人だと考える気になるに違いない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...第四十九 イチゴ酒(ざけ)大原のスープを歃(すす)る様(さま)は随分無作法なり...
村井弦斎 「食道楽」
...無作法な態度に変って来た...
夢野久作 「暗黒公使」
...さぞわたしのことを無作法な女だとお思いになったでしょうよ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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