...」千代子の無作法な歩みの足音も聽えて來て...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...足を投げ出したり頬杖をついたりして無作法な様子をして句作に耽(ふけ)っている一座の様子を流し目に見てあまりいい心持もしなかったろうが...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...その姿のあまりに無作法なのに氣附いたといふやうに慌てゝあとに戻らうとした...
田山花袋 「道綱の母」
...こうした無作法な仲間といっしょに踏みとどまるようになられたのはどういうわけでしょうな? それはほかでもない...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...世に尊敬されてる楽匠らについて顰蹙(ひんしゅく)すべき無作法な言辞を弄(ろう)した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あるいは無作法なこと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」通行人の上の方に揺り動かされてるたくさんのカサンドルやアールカンやコロンビーヌなどの道化、トルコ人から野蛮人に至るまでありとあらゆる滑稽な者、侯爵夫人をかついでるヘラクレス神、アリストファネスに目を伏せさせた巫女(みこ)のように、ラブレーにも耳を押さえさせるかと思われるばかりの無作法な女ども、麻屑(あさくず)の鬘(かつら)、薔薇色(ばらいろ)の肉襦袢(にくじゅばん)、洒落者(しゃれもの)の帽子、斜眼者(やぶにらみ)の眼鏡(めがね)、蝶になぶられてるジャノー(訳者注 滑稽愚昧な人物)の三角帽、徒歩の者らに投げつける叫び声、腰にあてた拳(こぶし)、無作法な態度、裸の肩、仮面をつけた顔、ほしいままな醜態、それから花の帽子をかぶった御者が撒(ま)き散らす無茶苦茶な悪口、そういうのがこの見世物のありさまである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それら野卑無作法な馬車には...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...何も一緒に寝なければならんという必要がないじゃありませんか(どうか無作法なものいいを許して下さい)...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...多くは無作法な者ばかりであったから...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...何たる無作法な真似(まね)しなさる...
中里介山 「大菩薩峠」
...下手人はお前さんより外にないぜ」ガラッ八の無作法な指が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さりとは無作法な置つぎといふが有る物か...
樋口一葉 「にごりえ」
...例へば「お前は善良なところがあるくせにそんな無作法なことをするがどうしたんだ相当の家に育つたのなら何故そんな不作法なことをするのだ」といふやうなことを云つて妻を叱るあたりから「何としても悲惨だ...
牧野信一 「海浜日誌」
...私はその人が盲目であるか無作法な人だと考える気になるに違いない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...極めて無作法な態度で...
夢野久作 「暗黒公使」
...はた最も卑劣無作法なる野人(やじん)本位を以(もつ)て人の価値を最も粗悪に平均する処(ところ)なり...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...全裸(まっぱだか)のまま無作法な姿をしているだけのものであった...
蘭郁二郎 「魔像」
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