...無代(ただ)で働いたのである...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...生芋の欠片さへ芋屋の小母さんが無代では見向きもしない時は...
泉鏡花 「遺稿」
...生芋の欠片(かけら)さえ芋屋の小母(おば)さんが無代では見向きもしない時は...
泉鏡花 「遺稿」
...無代價で二三百枚づつ配布されるのである...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...こんな事を無代(たゞ)で見ず知らずの他人に聞かせるのは惜しいやうなものだが...
薄田泣菫 「茶話」
...彼の農場では何物も無代価では生長せず...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...無代(ただ)よ)ってみんなが言うのよ」それが...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...一體國立劇場といふのは無代(むだい)で見せるものではないかと言はれた...
長谷川時雨 「むぐらの吐息」
...その無代といふことについて考へさせられた...
長谷川時雨 「むぐらの吐息」
...假に無代として、どういふ觀客が無代でその劇場へ招じられるか? お上のお仕事である――其實は市民の懷から出てゐるお金であるけれど――服裝は何々、資格はどうといふことになると、十圓の入場料でも五圓でも出せる人が、傲然(がうぜん)とただで澄(す)ましかへつてはいつてゆくやうになる...
長谷川時雨 「むぐらの吐息」
...この家(や)の品は無代(ただ)では出来ぬ...
樋口一葉 「大つごもり」
...無代で代訴人をひき受け...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...殆(ほと)んど無代価と申して宜(よろ)しい...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...折角無代価(ただ)で乗ってもらおうと思っているのに...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...若しかしたら沼津の土地を無代で分けて下さっても好いお気持らしいですよ」「へえ...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...いつも座席の何割かは前もって産別労働組合を通じ無代で勤労者のために保留している...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...妻子朋友のためになる事ならば無代償で働くのが日本国民だ...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...父は名儀を叔父のものとして家を無代で貸してあったそのままの折...
横光利一 「旅愁」
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