...まさか無下に断りもしないだろう...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...そう無下に頭から笑ってしまうわけにもならず...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...之を無下に芸術外と決めてかかることは...
戸坂潤 「映画芸術と映画」
...文学的表象と雖も無下に空想的なものではなかったので...
戸坂潤 「思想としての文学」
...これを無下に本当の文学でないといって片づけて了うわけには行かなくなる...
戸坂潤 「思想としての文学」
...A女も無下には断りかねました...
豊島与志雄 「霊感」
...無下に扱うということなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...それにまた無下に断り切れない性質だったもので...
中谷宇吉郎 「湯川秀樹さんのこと」
...こんなお節介をしたって無下に腹も立てるまい...
久生十蘭 「魔都」
...俺も無下に王様をかえせとはいわねえ...
久生十蘭 「魔都」
...決して無下に弱くもなく...
牧野信一 「喧嘩咄」
...景物・人情などに就いても細君が故郷である東京のことばかりに重気を置いて無下に彼の田舎を軽く云ふと気嫌が悪かつた...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...そんな私の云ふことを無下に稚戯にして享け容れない風だつた...
牧野信一 「毒気」
...無下に嫌ひに過ぎぬのである...
牧野信一 「真夏の朝のひとゝき」
...それは無下に棄てさせないでな...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...それを無下にななえだけの言分では取り消されなかつた...
室生犀星 「渚」
...無下に彼女を無知として排斥するわけにはいかなかった...
横光利一 「旅愁」
...それまでの心を無下に叱って追い返すこともない...
吉川英治 「平の将門」
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