...無下(むげ)にめでいつくしんで居つたげでござる...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...無下(むげ)にはあなたも私の話を...
芥川龍之介 「妖婆」
...無下(むげ)に断(ことわ)ってしまうのも気の毒だと云う遠慮があった...
芥川龍之介 「路上」
...英国主権の悲しさには王女は王宮内に絶大な権力を奮(ふる)っているこの厚顔な英国駐在官の無礼な恋を無下に斥(しりぞ)けられることもならず...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...無下にことわるわけにもいかず...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...無下に棄(す)てたものでもなさそうなその絵を幾度となく眺め返していた...
徳田秋声 「仮装人物」
...せっかくああ言ってくれる親切を無下(むげ)に断わってしまえば...
中里介山 「大菩薩峠」
...いたずらとしても無下(むげ)...
中里介山 「大菩薩峠」
...無下に扱うということなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...このお銀様の頼みも無下(むげ)には捨てられない...
中里介山 「大菩薩峠」
...無下(むげ)のことである...
中里介山 「法然行伝」
...俺たちをただ無下に...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...故に無下に下品なる者とのみ思ふなるべし...
正岡子規 「人々に答ふ」
...無下(むげ)にはこれを斬って伏せることも難かしそうに見えた...
吉川英治 「剣難女難」
...無下(むげ)に連れ戻る筋合いはない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...無下(むげ)に斬って行った...
吉川英治 「宮本武蔵」
...兄真雄の作――柘植嘉兵衛が持参の一刀を――無下に環が奪ろうとしたからである...
吉川英治 「山浦清麿」
...「無下に思ひ屈(くん)じにけり...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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