...既に名有れば、則ち理之を氣と謂ふも、不可無し...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...南の國ならでは無しといふ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...私も顔を知らない中では無し...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...また酒井先生は紹介の有り無しで...
泉鏡花 「婦系図」
...「大差無し」の一つの影が眼の前に浮び出し...
魯迅 井上紅梅訳 「端午節」
...海既に無しは、旧世界の混乱不安動揺既に去れりとの意であろう...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...三藏は見るとも無しに見ると...
高濱虚子 「俳諧師」
...東方右舷の水平線に有るか無しかの遠洋航路の船が数分間置きに一定の煙を空に残してゆく...
高村光太郎 「気仙沼」
...起きてみつ寝てみつ胸中に恋慕の情絶える事無し...
太宰治 「花吹雪」
...死滅の運は我に無し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...殆んど肥料無しで永久に米が出来るという不思議なことが...
中谷宇吉郎 「稲の一日」
...親無し子を拾つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私はこの通り口銭無しでお前さん方の品をさばいてやるんだ...
野村胡堂 「眠り人形」
...そこにあの女をまつたく人目に觸れること無しに住はせ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...沢子 この人はいくぢ無しよ...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...さような事になれば一文無しのこっちの方が...
夢野久作 「名娼満月」
...飛び去りて鳥の影無し...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...幕間(まくあ)い無しの悲劇になった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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