...善盡くること無し...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...今まで言ったことのないこの言葉を「師匠も無しに」半分ほどひり出した...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...水母(くらげ)の様な骨無しだったりした...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...その後は、待てど/\、來たるもの無し...
大町桂月 「梅の吉野村」
...我が身に腸(はらわた)無しや秋の風ふと考えてみると何だか自分の体は腸がないがらん洞のような感じがする...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...百円で一切いざこざ無しという事にしようじゃないか...
永井荷風 「申訳」
...珍しく、こんな奥山に冬籠(ふゆごも)りをするらしい客がかなり多いようだが、そのなかで女といってはあれ一人らしい」「左様、女一人とすれば連れがあるだろう、兄貴とか、夫とか、なんとかいうものと一緒に来ていなければならぬはずだ」「立派な保護者があるのだろう」「保護者がなければ、第一ここまで来られもすまい、来てもいられはすまい」「左様、年若い女を一人、保護者無しに、こんなところへ手放す奴も無かろうじゃないか」「それはそうに違いないが、どうも見たことのたしかにある娘だが、度忘(どわす)れをしてしまったよ、思い出せないよ」「思い出すよじゃ思いが浅い――というわけでもあるまいが、ちょっと愛くるしい娘だな」「第一愛想がいいね、人をそらさないところがあるが、それといって、それ者(しゃ)のするワザとさがない、天然に備わっているチャームというものがある」丸山勇仙は、多少語学の素養があるから、それでチャームというような言葉をつかってみるのでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...この浅黄(あさぎ)の帷子の袖無しを一枚素肌にひっかけたままで応対するのであった...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...せっかくの判じ物が台無しだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あたら若い身を宿無し同樣になり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ひがみでは無し長吉が負けを取る事罪は田中屋がたに少なからず...
樋口一葉 「たけくらべ」
...すべて台無しになります...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...もてなしを台無しにした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...例外は文無しでございます...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...だがテーブルの端に座わった髭無し所長からは色よい返事がなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...はさみ無しの一人まけかちで...
宮沢賢治 「さいかち淵」
...辛えなんて思う時も一刻も無しよ...
三好十郎 「おりき」
...鏡の間(ま)には塵(ちり)も無し...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??