...今こゝを脱(のが)れむ術(すべ)も無し...
ステファンヌ・マラルメ Stephane Mallarme 上田敏訳 「白鳥」
...廿三日、己丑、天晴、京極侍従三位、相伝の私本万葉集一部を将軍家に献ず、御賞翫他無し、重宝何物か之に過ぎん乎の由、仰有りと云々...
太宰治 「右大臣実朝」
...老猿愛らしさ一つも無し人の気に逆らうまじと黙し居れば老いぼれの敗北者よと指さされもの言えば黙れ...
太宰治 「乞食学生」
...478 トロイアのヂュウカリオーンは前後に無し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 565彼れ一切の人類に優りて勇は比類無し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...音無しの構えに久しく立つ者は大抵は焦(じ)れてきます...
中里介山 「大菩薩峠」
...それからはいつまで経(た)っても静かな音無し...
中里介山 「大菩薩峠」
...音無しの怪物からいえば...
中里介山 「大菩薩峠」
...用心の上に用心に如(し)くは無しですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...触らぬ神に祟(たた)り無しだと...
中里介山 「大菩薩峠」
...のべつ幕無しに出勤致し候(そろ)為め...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「詩三百一言以って之(これ)を蔽(おお)えば思い邪(よこし)ま無し」の境地をほほえましくも見出すだろう...
野村胡堂 「楽聖物語」
...白粉(おしろい)つ氣無しの...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それがいよいよ見込み無しときまって...
柳田国男 「海上の道」
...意味とは何の關係も無しに...
柳田國男 「食料名彙」
...敬意を払い得る人の在りや無しやを問いたいために云うのである...
夢野久作 「近世快人伝」
...…………ドウダイ……これが吾輩の首無し事件の真相だ...
夢野久作 「爆弾太平記」
...全く波無し...
横光利一 「欧洲紀行」
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