...寒さを防ぐために焚火(たきび)をしてあたっていたのであったとのこと...
井上円了 「おばけの正体」
...村はづれに焚火して一行を迎へ...
大町桂月 「箱根神社祈願の記」
...(ハ)焚かれし魔神の灰の赤きは赤猫...
高木敏雄 「比較神話学」
...焚火そだてゐたりしが立ち歩み去る十二月二日 家庭俳句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...蚊遣(かやり)を焚(た)いて...
田中貢太郎 「円朝の牡丹燈籠」
...自分がちょっと火を焚きつけて来たことだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...一方の口から火を焚きつけて...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...粗朶(そだ)を焚(た)きつける...
中谷宇吉郎 「おにぎりの味」
...篝(かがり)を焚(た)き...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私も十一二の頃祖母の家にあづけられて飯を焚いてゐた頃を思い出して...
林芙美子 「柿の実」
...それを焚きつけにかかつた...
堀辰雄 「恢復期」
...蔭にまわつて彼奴を焚き付けたのとは違ふかね?轟 何を! 俺が...
三好十郎 「地熱」
...先方も犬を叱りながら焚火の方へ私を招じるような態度を示し...
三好十郎 「樹氷」
...人に焚(た)き附けられたのだ...
森鴎外 「雁」
...せめて大火(おおび)を焚(た)いてあたらせると...
柳田国男 「年中行事覚書」
...「今、焚きますわ...
横光利一 「悲しみの代價」
...諸所に篝を焚(た)くいとまをもちながら...
吉川英治 「新書太閤記」
...わたしはとう/\自分のお膳を持つてその焚火に明るい囲炉裡ばたまで出かけて仲間に入つた...
若山牧水 「木枯紀行」
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