...はい松を焚いて、パンを噛った...
板倉勝宣 「春の上河内へ」
...そこに七輪なり竃の下なりに焚いている松笠(まつかさ)でもおもしろう燃えたらよかろう...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...智恵子よ、夕方の台所が如何に淋しからうとも、石炭は焚かうね...
高村光太郎 「智恵子抄」
...――何だか私も山羊のような!(十一月二十日)(十一月十九日も)つつましくも山畑三椏(ミツマタ)咲きそろひ岩が大きな岩がいちめんの蔦紅葉なんとまつかにもみづりて何の木銀杏ちるちる山羊はかなしげに水はみな瀧となり秋ふかしほんに小春のあたたかいてふてふ雑木紅葉を掃きよせて焚く野宿つめたう覚めてまぶしくも山は雑木紅葉十一月二十一日早起...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...室内(しつない)一部分には土間(どま)有りて此所(ここ)は火を焚(た)き...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...折として篝(かがり)を焚くことあり...
中里介山 「大菩薩峠」
...十分に焚火で身をあぶった海人海女が介添船に乗る...
中里介山 「大菩薩峠」
...もう一と焚き――と立ち上ると...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...護摩を焚いてもらふ為に受付の僧に名を通じたところ...
萩原朔太郎 「名前の話」
...近所の炭屋で一山二十銭の炭を買って来て飯を焚く...
林芙美子 「新版 放浪記」
...暖炉の隅には火を焚いた跡もなく...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...それ飯を焚(かし)げ...
久生十蘭 「生霊」
...空の旅から戻つた妖女(ウェーヂマ)はそつと焚口扉(ザスローンカ)をずらして...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...木を集めて焚火をする...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...遠い山麓(さんろく)に点在する部落部落で、火を焚いたり、鐘を撞(つ)いたりしているもようが、赤い空に映って見えるからだった...
吉川英治 「鬼」
...焚火(たきび)をあげていた一団四...
吉川英治 「私本太平記」
...厨(くりや)の竈(かまど)に火を焚(た)き...
吉川英治 「親鸞」
...するとさっきから焚火(たきび)の光が赤々とうごいていた御堂裏(みどううら)のほうから大きな男がのそのそ歩いて来た...
吉川英治 「平の将門」
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