...「白石(はくせき)先生の『折焚柴(おりたくしば)の記(き)』を読みて坐(そぞ)ろに感ずる所あり...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...焚火をしたりしました...
豊島与志雄 「食慾」
...ただ世間の人が始皇が書を焚いたといふのに對して反對の議論を出して喜んでゐるのではなく...
内藤湖南 「支那目録學」
...新しい松茸の料理にかかるべく焚火を加えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...今日も出歩きの道中を少々物語ってから、お宮さんのお酌(しゃく)で一ぱいを傾けながら、不破の関守氏が、「お宮さん、ここの風呂場の若衆(わかいしゅ)は、ちょっと乙な男だね」「三蔵はんどすか」「三蔵というのかね、名前はまだ知らないが、なかなか如才なくて、第一腕が器用だ」「三蔵はん、このごろおいでやはったが、取廻しがよろしいので、なかなか評判ようおます、腕が器用とおっしゃいますが、あんた、あの片一方でな、米搗(こめつ)きから、風呂焚き、流し、剃刀使いまで細(こま)やかになさりますから、みんな感心しておりますのや」「ははあ、器用な男もあったもんだ、ありゃあれで、なかなか苦労人だよ」「はい、それに、なかなか気前がようおまして……」「だから、女に相当騒がれるだろう、あぶないものだぜ、お宮さん」冗談半分に、女中を相手に関守氏が聞き得たところによると、右の手なしの番公は、最近ここへ雇われて来た男ではあるが、早くも女中たちの人気を取っているらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...大海(たいかい)を日となく夜となく続けざまに石炭を焚(た)いて探(さ)がしてあるいても古往今来(こんらい)一匹も魚が上がっておらんところをもって推論すれば...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...あとはそれが毎日の習慣でもあるかのように二人並んで黙って焚火(たきび)を見つめていた...
堀辰雄 「菜穂子」
...又初に「藻汐(もしほ)焚く」と置きし故後に煙とも言ひかねて「あまのしわざ」と主觀的に置きたる處いよ/\俗に墮ち申候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...霞の上に藻汐焚(や)く煙のなびく由(よし)尋常に詠まばつまらぬまでもかかる厭味(いやみ)は出来申間敷(もうすまじく)候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...都会でも風流な蚊やり器に匂いのいい香を焚いて蚊を追うのは夏の夜のなつかしいことの一つです...
宮本百合子 「蚊遣り」
...食糧のない人々のために焚き出しをやった...
柳田国男 「故郷七十年」
...焚くために之を束ね...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...それは新聞社から来た写真屋がマグネシュームというものを焚(た)いたので...
夢野久作 「鉄鎚」
...村民は戸ごとに篝(かがり)を焚(た)いて領主の通路を照らした...
吉川英治 「新書太閤記」
...いつでも水泊の巣を焚(た)き...
吉川英治 「新・水滸伝」
...焚火と酒と、たれの顔もみな赤い...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...「――焚火(たきび)をたいているらしい...
吉川英治 「宮本武蔵」
...囲爐裏の焚火を囲みながら飲み始めた酒がまた大変なことゝなつた...
若山牧水 「木枯紀行」
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