...は煮たか焙ったかしてあった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...自慢の番茶の焙(ほう)じ加減で...
泉鏡花 「婦系図」
...――大きな肉をのせて焙る鉄製の枠のこと...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...ホッテントットにとっては単に焙(あぶ)り肉の晩餐を聯想させるに過ぎないかも知れないのだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...回転するに従って火の様に焙(ほて)って来た...
夏目漱石 「それから」
...手焙(てあぶり)の前に翳(かざ)した手紙を敬太郎(けいたろう)に読んで聞かせた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...宗助は暗い座敷の中で黙然(もくねん)と手焙(てあぶり)へ手を翳(かざ)していた...
夏目漱石 「門」
...焙烙地藏のお百度石の下に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...以上五ヶ所へ捨札を建てゝ火焙(ひあぶ)りの極刑に處せられるのですから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...仲吉を火焙りにして宜きや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この因業家主は店子を「焙り出す」心算でゐるのだ...
葉山嘉樹 「井戸の底に埃の溜つた話」
...暦では寒(かん)のさなかだというのに焙(あぶ)られるような暑さで...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...古代杉の手焙(てあぶ)りを控えて坐っている...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...と云う周囲の焙りつくような待ち遠しい目を身に受けながら...
「海流」
...プデン皿をテンピへ入れる時外(ほか)の大きなブリキ鉢へでもあるいはテンパンへでも少しお湯を注(つ)いでその中へプデン皿を入れてテンピへ入れますのは下から湯で蒸され上からは火で焙(あぶ)られて極く好(い)い塩梅(あんばい)になるのです...
村井弦斎 「食道楽」
...手焙(てあぶ)りの側に中年増(ちゅうどしま)の女が一人坐ってい...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...焙(い)り麦みたように家(うち)の仕事をすっぽかすようになった...
夢野久作 「暗黒公使」
...焙(あぶ)り焙り齧(かじ)り合いながら...
吉川英治 「新・水滸伝」
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