...焙った魚――真鰺(まあじ)――の大きな切身と...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...唯モウ手の甲をひつくり返しおつくり返し火に焙つて...
石川啄木 「菊池君」
...夕方に小野山の室で酒を飲んで鯣の焙(あぶ)つたのを舐(しやぶ)つた限(きり)なのだ...
石川啄木 「病院の窓」
...この藁人形に火焙(ひあぶ)りの刑を施さんとするものらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...「さうだな衣物(きもの)は焙(あぶ)る間(えゝだ)仕(し)やうねえなそんぢや褞袍(どてら)でも俺(お)ら家(ぢ)から持(も)つて來(く)つとえゝな...
長塚節 「土」
...「昨夕(ゆうべ)食った鯛(たい)の焙烙蒸(ほうろくむし)にあてられたらしい」と云って...
夏目漱石 「行人」
...手焙の縁(ふち)を撫(な)で廻したり...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...以上五ヶ所へ捨札を建てて火焙(ひあぶ)りの極刑に処せられるのですから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...火焙(ひあぶ)りや...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...蝉の焙(あぶ)られるようなそうぞうしさ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...一帯の岩島が日輪に焙(あぶ)りつけられて火煙(ひけむり)をあげるほどに熱し...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...鬼どもがお主を真赤な刺叉で火焙りにするわさ!」「そんなら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...落っことさないように心でかけ声かけつつ一番大きい軽焼をこさえてやろうと意気込んで淡雪を火に焙った...
宮本百合子 「一太と母」
...炉の火に焙られて...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...猪の肉はやがて焙りあがった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...猪の肉は時間をかけて焙るから...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...切られ、砕かれ、焙(あぶ)られ、煮られ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...どこまでもどこまでもピカピカジリジリと焙り廻し続けている...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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