...壁代(かべしろ)のやうな焔を後にして...
芥川龍之介 「地獄變」
...女のからだをやきつくして灰にする焔などよりも...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...「君はあの演説で大氣焔を吐いたさうぢや...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...冒険譚(ばうけんだん)の行(おこな)はれし十八世紀(せいき)には航海(かうかい)の好奇心(かうきしん)を焔(もや)し...
三文字屋金平 「為文学者経」
...6.火焔が建物の前面をめらめらと燃え上つた...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...骨焼場(ほねやきば)の遠(とお)い焔(ほのお)...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...焔がぱったり消える...
寺田寅彦 「ある幻想曲の序」
...焔の如き獅子王の飢はげしきを屍(しかばね)の餌(ゑば)より攘ひ得ざる如(ごと)...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...先生珍しく気焔を揚げられた位に考えていたのであるが...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...舟はやがて両岸の焔の屏風(びょうぶ)を潜り抜け...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...維新の際に幕府の忠臣義士が盛(さか)んに忠義論を論じて佐幕の気焔(きえん)を吐(はい)て脱走までする時に...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...欧州の作家を引用して気焔をあげている中に...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...玄蕃はそれで却って怒りの焔(ほのお)を煽(あお)られたように...
山本周五郎 「末っ子」
...足の下に積み上げられた薪から燃え上る焔と煙に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...死なぬ焔を立つれども...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...火焔(かえん)のもえて狂(くる)うかとばかりに見え...
吉川英治 「神州天馬侠」
...焔(ほのお)にカッとうつって見えた出口のところへ馳(か)けよって...
吉川英治 「神州天馬侠」
...大火焔の裡(うち)に微笑をたたえていただろうと思われる...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??