...烟突から煙が出ています...
...烟突が詰まっているので修理が必要です...
...家の烟突が盗聴器の隠し場所にされていたことがある...
...烟突さえあれば、ここでポトフが楽しく作れるよ...
...烟突を掃除しないと、煙が部屋に充満するよ...
...ごた/\に建て込んだ間から湯屋の烟突が屹立して...
心猿 「荷風翁の發句」
...ただ烟突と異るところは...
海野十三 「深夜の市長」
...その内側にぴったり寄り添って空気抜けの烟突(えんとつ)がついていたが...
海野十三 「街の探偵」
...やがてその烟突のすぐ近くに立っていた鉄板でくみたてた小屋に目を光らせはじめた...
海野十三 「街の探偵」
...死體となつた芥川を燒いた火葬場の烟突が三本見える...
小穴隆一 「二つの繪」
...深川の諸烟突より出づる數十百條の烟うす黒く見ゆ...
大町桂月 「鹿野山」
...これ淺野セメント會社の烟突より出づる石灰抹の飛散せるなり...
大町桂月 「鹿野山」
...烟突(えんとつ)は半(なかば)破(こわ)れ...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...おれの希望の青空に昇るのは工場の烟突と凍え飢えた野良にかがやく太陽だ(獄中から大沼渉宛書簡一九三一年二月四日付 『陀田勘助詩集』を底本)...
陀田勘助 「おれの飛行船」
...今着いた汽船が白い烟を薄く烟突から靡かせて居た...
田山録弥 「町」
...むかし向嶋の風景を見に行つた人達が藏前と鐘ヶ淵の烟突をいやがつたやうなもので...
永井荷風 「畦道」
...左側を見れば遠く小工場の建物と烟突のちらばらに立っている間々を...
永井荷風 「葛飾土産」
...風呂屋の烟突が立ち...
永井荷風 「放水路」
...大嶋行の汽船がこの河筋ではあたりを圧倒するほど偉大な船体と檣と烟突とを空中に聳(そびや)かしてゐる...
永井荷風 「町中の月」
...われらの烟突(えんとつ)が西洋の烟突の如く盛んな烟(けむ)りを吐(は)き...
夏目漱石 「マードック先生の『日本歴史』」
...烟突(えんとつ)の下から呼び上ぐれば効験最も著しく好(よ)き贈品随って来るとか(一九〇九年発行『随筆問答雑誌(ノーツ・エンド・キーリス)』十輯十一巻)...
南方熊楠 「十二支考」
...烟突から煤烟を吐き出しながら...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...あそこの烟突の附根の下に小さい木沓があるのだ...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
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