...霞に烟る三河島の一帶...
小穴隆一 「二つの繪」
...無限の境に烟るものこそ...
高村光太郎 「智恵子抄」
...「いなづまやきのふは東けふは西」(其角)とか「春の雨霽れんとしては烟るかな」(漱石)といつたやうなのは極めて稀である...
寺田寅彦 「天文と俳句」
...細雨に烟る長汀や...
中島敦 「環礁」
...一本ごとに緑りをこめて濛々(もうもう)と烟る...
夏目漱石 「薤露行」
...椅子に凭りながら烟るやうな雨脚を通して見える...
南部修太郎 「病院の窓」
...そして細い一本の草のような烟るものに火を点(つ)けた...
室生犀星 「後の日の童子」
...また乾くと埃で烟るやうな道路を暑い日に...
室生犀星 「星より來れる者」
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