...午後五時から烏森の湖月であると云ふ日の晝過ぎであつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...もと往ったことのある烏森(からすもり)の待合(まちあい)へ往って...
田中貢太郎 「雨夜草紙」
...しばらく絶えていた烏森の方へ...
徳田秋声 「足迹」
...浜町の方にては川向(かわむこう)の地を卑しむことあたかも新橋芸者の烏森(からすもり)を見下すにぞ似たりける...
永井荷風 「桑中喜語」
...その夜は烏森(からすもり)へ廻り...
永井荷風 「ひかげの花」
...森なき処にも烏森(からすもり)...
永井荷風 「日和下駄」
...森なき処にも烏森(からすもり)...
永井荷風 「水 附渡船」
...所は芝(しば)烏森(からすもり)で俗に「林(はやし)の屋敷」と呼ばれていた屋敷長屋の端(はず)れの家(うち)だったが...
沼田一雅 「暗夜の白髪」
...覆蓋の合口によって烏森の蒔絵師梶川が作ったものだということがひと目で判るから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...屋井の招待で烏森の支那料理一福てのへ行く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...烏森の一福で食事し...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...烏森の広作へ行く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...途中、三木のり平に逢ひ、のりちゃん、ゲストで加はることゝなり、烏森のお好み焼、末広へ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...微笑をふくんで)烏森の小倉だなんて言われて...
三好十郎 「樹氷」
...烏森を芝公園の方向へ出はずれる辺の町通りの喫茶店からの)金吾の下駄の音と敏子のポックリの音が並んで行く...
三好十郎 「樹氷」
...烏森町の家には水木を遺(のこ)して母に侍せしめ...
森鴎外 「渋江抽斎」
...二月十四日に五百が烏森の家に歿した...
森鴎外 「渋江抽斎」
...その百六渋江氏の住んでいた烏森の家からは...
森鴎外 「渋江抽斎」
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