...あの船は烈風でも動じないと言われている...
...今日は烈風注意報が出ているので、外出は控えた方がよい...
...烈風によって倒れた木が車にぶつかり、大きな損害が出た...
...烈風によって屋根が飛んでしまい、家が直面する危険性がある...
...炎天、烈風、猛雨、この間を突破し来りたる我々には、この広大無辺なる海洋の夕暮れに、闇(く)らき波の白く砕けて岸に咆(ほ)ゆる有様がいい知れぬ快感を惹(ひ)き起して、我れ知らず躍り上るを禁じ得なかった...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...垂直に近い崖を角をつけながら登って行くと猛烈な烈風に身体が中心を失いそうになる...
板倉勝宣 「五色温泉スキー日記」
...「烈風(れっぷう)」「激浪(げきろう)」「横転(おうてん)」という三つの言葉が出ると...
海野十三 「人造人間事件」
...大烈風(だいれっぷう)は万年雪をひらひらと吹きとばし...
海野十三 「超人間X号」
...烈風にはためいてゐる音が聞えて淋しいとも侘びしいとも与兵衛が可愛さうでならなかつた...
太宰治 「音について」
...烈風強雨こもごも至ってひとしきり荒れ狂うていたが...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...烈風が全山をゆるがす勢いで全身に吹きつけ...
田中英光 「箱根の山」
...暴風の夜にかすかな空明りに照らされた木立を見ていると烈風のかたまりが吹きつける瞬間に樹の葉がことごとく裏返って白っぽく見えるので...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...近ごろの東京で冬期かなりの烈風の日に発火してもいっこうに大火にならないのは消火着手の迅速なことによるらしい...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...ざーァと吹きつけてはまた一寸息をつく豪雨と烈風との響きが...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...午後より烈風夜に入るも歇まず...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...その翌朝はねばつこい烈風が日の光を掻き廻してゐて...
原民喜 「飢ゑ」
...烈風に煽(あお)られる火炎のように渦まき乱れていた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
......
三好達治 「一點鐘」
...何しろ季節風の烈風が...
三好達治 「海辺の窓」
...渦を巻いておそいかかる咽(のど)を灼(や)くような熱い烈風...
山本周五郎 「柳橋物語」
...人々驚きて駆け付ける間もなく打ち続く晴天と折柄(おりから)の烈風に煽(あお)られて火勢忽(たちま)ち猛烈となり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...烈風にふき煽(あお)られてぱッと剥(め)くられた刹那...
吉川英治 「新書太閤記」
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