...あの船は烈風でも動じないと言われている...
...今日は烈風注意報が出ているので、外出は控えた方がよい...
...烈風によって倒れた木が車にぶつかり、大きな損害が出た...
...烈風によって屋根が飛んでしまい、家が直面する危険性がある...
...さうして現實の中に生きて夢といふ果敢ないものを護るの努力は要するに烈風の前に裸火を護らうとするにも似た果敢ない努力である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...大烈風(だいれっぷう)は万年雪をひらひらと吹きとばし...
海野十三 「超人間X号」
...君と一緒に烈風の中をさまよい歩きながら...
太宰治 「正義と微笑」
...高い上空を吹いている烈風が峰に当って渦流(かりゅう)をつくる...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...近ごろの東京で冬期かなりの烈風の日に発火してもいっこうに大火にならないのは消火着手の迅速なことによるらしい...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...夏には立ち並んだ瓦家根の上を通ってくる烈風が吹きつけた...
豊島与志雄 「過渡人」
...烈風はその高さ四百尺のマストをも藺(い)のごとくに折り曲げ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あの烈風がまともに吹き下ろすのだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...高円寺一丁目に居住する文士青地大六(30歳)の外出中の借家より発火し火の手は折柄の烈風に猛威を揮って留守居たりし大六氏の内妻房枝(29歳)及び一子守(2歳)は無惨にも逃げ遅れて焼死を遂げた...
西尾正 「陳情書」
...その翌朝はねばつこい烈風が日の光を掻き廻してゐて...
原民喜 「飢ゑ」
...忽然として烈風の彼方にその煌めく城門(えるどらどお)の篝火を発明して以来……どうかして一人でも多く友を誘つて...
牧野信一 「坂口安吾君の『黒谷村』を読む」
...烈風に叩かれて横さまに靡き...
山本周五郎 「柳橋物語」
...折柄の烈風に煽(あお)られ大事に致らむとする処を...
夢野久作 「少女地獄」
...烈風も圧するような鬨(とき)の声がきこえた...
吉川英治 「三国志」
...時々浜砂を持った烈風が...
吉川英治 「私本太平記」
...烈風が、ふき募(つの)って来ても、四方の幕(とばり)のすそに重石(おもし)を置かせ、「これで暑気も一掃した」などと未だ杯をめぐらして飲んでいたのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...自動車を出たがひどい烈風で立ってもいられない...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...この烈風が味方しない以上...
吉川英治 「平の将門」
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