...かくの如くにして其烈々たる青雲の念を鼓動せしめたり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...どこを見ても烈々とした火焔の色で...
芥川龍之介 「地獄変」
...丸太薪(たきぎ)を堆(うずたか)く烈々と燻(く)べ...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...南薫造の諸氏も欧洲から帰朝したばかりで烈々たる革新の意気に燃えていた...
高村光太郎 「ヒウザン会とパンの会」
... 95かくヘクトール烈々の勇氣に滿ちて退かず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...烈々たる炭塊を十分に持ち来らんがためであるに違いない...
中里介山 「大菩薩峠」
...烈々たる炉中へころがり込むと...
中里介山 「大菩薩峠」
...魯仲連(ろちゅうれん)の舌端(ぜったん)を借りてはじめて烈々(れつれつ)と火を噴くのである...
中島敦 「李陵」
...土竈(へつつひ)を据ゑた場所が少し動いて居ることに氣が付かなかつた」平次の論告は烈々として寸毫(すんがう)の假借もありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お嘉代の烈々(れつれつ)たる気魄(きはく)が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...烈々と人に迫るものがあつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...烈々宇内(うだい)を焼きつくす概があった...
夢野久作 「近世快人伝」
...その烈々たる光焔の中に大地を四十五度以上の角度から引き包んでいた...
夢野久作 「巡査辞職」
...……そういう呉将の中にあって、粛兄ただ一名のみ、呶々(どど)、烈々、主義を主張してやまず、今も提督にむかって、無駄口をくり返しておらるるから、ついおかしくなったまでのことです」周瑜(しゅうゆ)はいよいよ苦りきるし、魯粛もまた甚だしく不快な顔をして見せた...
吉川英治 「三国志」
...理は炎の烈々たるに似ている...
吉川英治 「三国志」
...生ける人にいうが如く烈々訴えた...
吉川英治 「三国志」
...その烈々たる火の明りと...
吉川英治 「新書太閤記」
...陽は烈々、中天に午刻(ひるどき)の近きを思わせ、鎧甲(がいこう)の鮮血も忽ち乾いて、漆(うるし)の刎(は)ねのような黒光りを見せている...
吉川英治 「新書太閤記」
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