...烈々たる僧兵の不平と一致したり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...かくの如くにして其烈々たる青雲の念を鼓動せしめたり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...どこを見ても烈々とした火焔の色で...
芥川龍之介 「地獄変」
...半空(なかぞら)までも立ち昇る烈々とした炎の色は...
芥川龍之介 「地獄変」
...潔(いさぎよ)く降参しろッ」と帆村探偵は烈々たる言葉を投げつけた...
海野十三 「蠅男」
... 135烈々として三倍の威力を増せり――譬ふれば...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...乾燥の薪を焚きて烈々の火焔盛に釜包み...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...お嘉代の烈々(れつれつ)たる気魄(きはく)が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...烈々たる殺気を見せた構えに取って...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...真理のためにはどんな権威の前にも屈しないという烈々たる学者としての気魄がそこに感じられる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それは烈々たる遺訓によくあらわれている...
山本周五郎 「新潮記」
...その烈々たる光焔の中に大地を四十五度以上の角度から引き包んでいた...
夢野久作 「巡査辞職」
...烈々と大志に燃えて働いたのも...
吉川英治 「折々の記」
...烈々と燃える篝火(かがりび)の前にひきすえられているのである...
吉川英治 「篝火の女」
...両雄の刀斧(とうふ)は、烈々、火を降らして戦ったが、二十合、五十合、七十合、得物も砕けるかと見えながらなお、勝負はつかない...
吉川英治 「三国志」
...烈々たる太陽だけがあった...
吉川英治 「三国志」
...戦気烈々であると一般にいわれているからだった...
吉川英治 「私本太平記」
...と、詰問的に責めているのを第一条として、そのほか十六条にわたって、義昭の不信、悪政、陰謀、公事訴訟(くじそしょう)の依怙(えこ)から、金銀の横領などにわたる私的行為の不徳までを、綿々、烈々、辞句にかざりもなく認(したた)めて突きつけた弾劾文(だんがいぶん)であったのである...
吉川英治 「新書太閤記」
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