...烈々たる熱情の直に人をして知遇の感あらしむるによるのみ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...烈々たる夏の日は目も痛む程で...
石川啄木 「鳥影」
...丸太薪(たきぎ)を堆(うずたか)く烈々と燻(く)べ...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...烈々の、野望の焔を見てとった...
太宰治 「古典風」
...兩軍かくて烈々の奮戰苦鬪に亘り合ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 100その烈々の剛勇を彼と比すべき者あらず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...魯仲連(ろちゅうれん)の舌端(ぜったん)を借りてはじめて烈々(れつれつ)と火を噴くのである...
中島敦 「李陵」
...人間のずるさや残酷に対する烈々たる憤りとを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...火が烈々と燃えている...
山本周五郎 「其角と山賊と殿様」
...義に殉ずる烈々たる壮志を土台として始まらなければならぬ...
山本周五郎 「菊屋敷」
...禅家にも似た道者羽織、鶯茶の頭巾(ずきん)、室に妻もない謙信であったが、烈々、こういう問題に真情を吐き出してくると、そのひとみは実に若い...
吉川英治 「上杉謙信」
...……そういう呉将の中にあって、粛兄ただ一名のみ、呶々(どど)、烈々、主義を主張してやまず、今も提督にむかって、無駄口をくり返しておらるるから、ついおかしくなったまでのことです」周瑜(しゅうゆ)はいよいよ苦りきるし、魯粛もまた甚だしく不快な顔をして見せた...
吉川英治 「三国志」
...生ける人にいうが如く烈々訴えた...
吉川英治 「三国志」
...烈々火華を交えること四十余合...
吉川英治 「三国志」
...戦気烈々であると一般にいわれているからだった...
吉川英治 「私本太平記」
...その烈々たる火の明りと...
吉川英治 「新書太閤記」
...内蔵助が、どう無反応な顔つきをしていても、彼は、それを揺さぶり起さずにはいないと信念しているように、烈々と、憂えを吐き、憤りを吐くのだった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...しかしその音声(おんじょう)のうちには烈々と燃ゆる生命の火が感じられ...
吉川英治 「親鸞」
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