...烈々たる青雲の念とを抱いて何等の譎詐なく...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...驕悍のロベスピエールを以てする尚一片烈々たる殉道的赤誠を有せし也...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...又真理の追窮(ついきゅう)は、かのブローテイナスをして、早くも地上生活中に、よく超現象の世界に遊ばしめ、更に真理の光明は、かのアレッサンドロ・アキリニイをして、よく烈々として、人を動かす熱語を吐かしめた...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...駐仏日本大使館付武官(ちゅうふつにっぽんたいしかんづきぶかん)福士大尉(ふくしたいい)の烈々(れつれつ)たる気魄(きはく)が蘇って来た...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...烈々(れつれつ)たる太陽は灼けつくように代志子坊やを照らしていた...
海野十三 「地球盗難」
...潔(いさぎよ)く降参しろッ」と帆村探偵は烈々たる言葉を投げつけた...
海野十三 「蠅男」
...烈々の、野望の焔を見てとった...
太宰治 「古典風」
...裏に烈々たる火炎を抱いて動き出したそのめざましさに...
中里介山 「大菩薩峠」
...その烈々の士というものがまたみんな...
正岡容 「寄席」
...烈々たる殺気を見せた構えに取って...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...真理のためにはどんな権威の前にも屈しないという烈々たる学者としての気魄がそこに感じられる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...烈々宇内(うだい)を焼きつくす概があった...
夢野久作 「近世快人伝」
...それと見るなり前の太刀を拾って自斎の左右から烈々と火を飛ばして行った...
吉川英治 「剣難女難」
...彼の薙刀とは閃々烈々...
吉川英治 「三国志」
...理は炎の烈々たるに似ている...
吉川英治 「三国志」
...戦気烈々たるものがあるではないか...
吉川英治 「三国志」
...烈々な壮志に燃えて他はかえりみられぬとしておられるのか...
吉川英治 「私本太平記」
...又八は老母の烈々と吐くことばに打たれていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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