...就中後天的にも江戸っ児の称を曠(むなしゅ)うせざるものを我久保田万太郎君と為す...
芥川龍之介 「久保田万太郎氏」
...八月一月(ひとつき)に自分の為すべき事の予定を立てたものだ...
石川啄木 「鳥影」
...又永久平和の為に大なる貢献を為すべきものであると云ふ事を確信して努力を厭はぬのでありますが...
井上準之助 「最近欧米に於ける財政経済事情」
...民族自決は当然のみカイゼルが民族的感情を煽(あお)るために黄禍論(こうかろん)を提唱するの妄挙を為すに至るのも...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...かかる非人道的の行為を為すを忍ぶとは心得ぬ...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...小人閑居して不善を為すという譬の如く...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...神の為し得ることまた為すべきことを決定しまた理解することまでを我々が欲求し得るほど多くの力と智慧とが我々の精神に属せしめられることに...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...為す所は多からざるも...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...唯だ土佐派の為さんと欲して為す能はざりしものを為したるに過ぎず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...白井の為すまゝにさせて置くより仕様がない...
永井荷風 「来訪者」
...湯殿の戸締りの用心の足りなかったのを利用して忍び込んだ盗賊の為す業でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...これを為すより外にその道あるべからず...
中里介山 「大菩薩峠」
...僅々一年の後には外国人も内地に雑居して日本人と郷党隣人の交際を為すに至る可しと言う...
福沢諭吉 「新女大学」
...今ではそれまでのやうに空気の入換へなどを為すこともなく千枝子が棄放しにして行つたまゝの枕を引き寄せて...
牧野信一 「早春のひところ」
...漢の応劭の『風俗通』八を見ると〈平(とうへい)説、臘は刑を迎え徳を送る所以(ゆえん)なり、大寒至れば、常に陰勝つを恐る、故に戌(じゅつ)日を以て臘す、戌は温気なり、その気の日を用いて鶏を殺し以て刑徳を謝す、雄は門に著け雌は戸に著け、以て陰陽を和し、寒を調え水に配し、風雨を節するなり、青史子の書説、鶏は東方の牲なり、歳終り更始し、東作を弁秩す、万物戸に触れて出(い)づ、故に鶏を以て祀祭するなり〉と載せ、〈また俗説、鶏鳴まさに旦せんとす、人の起居を為す、門もまた昏に閉じ晨に開き、難を扞(ふせ)ぎ固を守る、礼は功に報るを貴ぶ、故に門戸に鶏を用うるなり〉...
南方熊楠 「十二支考」
...別に人間大に施為する所あり...
山路愛山 「唯心的、凡神的傾向に就て(承前)」
...軽き会釈を為す如し...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...わが為すことは尽きた...
吉川英治 「三国志」
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