...斯様な社会的に大影響を有する行動を如何に自分の所有物を処理する事が自由であるからとて無造作に為すとは余りに乱暴な遣口である』と云ふ意味や其他私の遣方を非難する書面が沢山来て居るさうです...
有島武郎 「狩太農場の解放」
...斯書一たび出ては則ち須らく以て善書と為すべし...
石原純 「杉田玄白」
...為(な)さんと欲して為す能わざりし事を為し得るようになりました...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...ビルマ人は丸腰で為す術がなかった...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「象を撃つ」
...私と対角線を為す湯槽の隅に...
太宰治 「美少女」
...……例令ば吾人が毎日食事を為すを得るは...
戸坂潤 「科学論」
...さてこれから如何なる生活を為すべきかと思い迷ってる...
豊島与志雄 「常識」
...為すべき事がまだ山ほどあるからでもある...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...生を重んずるというは生きて為すべき義務を重んずる意味である...
新渡戸稲造 「「死」の問題に対して」
...云わば出るを為すのみにして入るを知らざる者の如くなれども...
福沢諭吉 「新女大学」
...古句解すべからずとて俳句は学びがたしと為すに及ばず...
正岡子規 「俳諧大要」
...ところで「汝為すべし」という道徳的自覚は...
三木清 「哲学入門」
...かゝる愚かなる軽挙を為すべしと思はれぬ...
三木貞一 「初代谷風梶之助」
...漢の応劭の『風俗通』八を見ると〈平(とうへい)説、臘は刑を迎え徳を送る所以(ゆえん)なり、大寒至れば、常に陰勝つを恐る、故に戌(じゅつ)日を以て臘す、戌は温気なり、その気の日を用いて鶏を殺し以て刑徳を謝す、雄は門に著け雌は戸に著け、以て陰陽を和し、寒を調え水に配し、風雨を節するなり、青史子の書説、鶏は東方の牲なり、歳終り更始し、東作を弁秩す、万物戸に触れて出(い)づ、故に鶏を以て祀祭するなり〉と載せ、〈また俗説、鶏鳴まさに旦せんとす、人の起居を為す、門もまた昏に閉じ晨に開き、難を扞(ふせ)ぎ固を守る、礼は功に報るを貴ぶ、故に門戸に鶏を用うるなり〉...
南方熊楠 「十二支考」
...さうして真の礼儀と規律とが君の現在の禁慾的生活に自(おのづか)らなる良き整形を為す...
室生犀星 「愛の詩集」
...だが文学が我々に良く思考することも良く行為することも教えないとすれば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その均衡の上に人格の完成を計ることを目的と為す如き人生観に...
矢内原忠雄 「読書と著書」
...真理以外に自己の一切の内的・外的装飾を不用と為すところの平民的人物であり...
矢内原忠雄 「読書と著書」
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