...――彼はこの答を避ける為に「兎(と)に角(かく)我等は対等だ」と考へない訣(わけ)には行かなかつた...
芥川龍之介 「或阿呆の一生」
...それは誰も一しよに死ぬもののないことに絶望した為に起つた為ではない...
芥川龍之介 「或旧友へ送る手記」
...慇懃(いんぎん)に礼を為(な)いて申したは...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...けれども体の吊(つ)り合ひは少しもその為に損はれてゐない...
芥川龍之介 「鷺と鴛鴦」
...それは彼の弟子たちに教訓を与へる為ではない...
芥川龍之介 「続西方の人」
...彼はその為に少くとも孤独に堪へる性情を生じた...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...しかしそれは独歩自身もモオパスサンになつてゐた為である...
芥川龍之介 「僻見」
...自分の道を他人の為めに遮ぎられてはならない...
伊藤野枝 「惑ひ」
...しかしてこれ実に時日と労力とを要する所以にして短少の歳月のよく為すなきの理なり...
津田左右吉 「史論の流行」
...内容の充実しない行為を敢てして...
夏目漱石 「それから」
...少なくも私たちにとっては不自然な行為じゃなかったのです...
平林初之輔 「アパートの殺人」
...無為に暮した日を追想することであった...
本庄陸男 「石狩川」
...ともかくも大原が為(な)さん様(よう)を見ばやとて身を潜めて窺っている...
村井弦斎 「食道楽」
...「巣鴨村有藝戸数十、毎戸栽菊、培養頗精、有高丈許、枝亦数尺者、繊竹構※、巧造人物禽獣山水楼閣舟車之状、至花時、都人看者為群、漫賦一絶...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...教父の美しい行為を讃えないものはなかった...
矢田津世子 「反逆」
...殆んど作為の感じられない大胆さとに...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...この女の犯罪行為の中(うち)には如何にも素人じみた失策が幾つも在るので...
夢野久作 「暗黒公使」
...江(こう)を溯(のぼ)って無為軍(むいぐん)の町へ忍んだのは翌晩だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??