...僕等の誉(ほ)めたり貶(けな)したりするのも畢竟(ひつきやう)は自己を表現する為であらう...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...あらゆる種類の物に就て意見を交換する為に会合する...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...健が四月に罷めると言ふのは予々(かねがね)聞いてゐた為であらう...
石川啄木 「足跡」
...而してこの理論を明かにする為めに挙げらるゝ証拠も亦等しく虚偽である...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...その恵を享けんが為めに供物を捧げ...
高木敏雄 「比較神話学」
...あの子ひとりの為(ため)に...
太宰治 「新ハムレット」
...不思議な行為である...
太宰治 「ろまん燈籠」
...米を磨ぎ厠を掃除するは主婦の手ずから為す事能わざる処なり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...労力の為(た)めの労力でないもの」「そんな論理学の命題(めいだい)見た様なものは分(わか)らないな...
夏目漱石 「それから」
...意志が強くて押える力のある為めと云うのでは無かろう...
「文士の生活」
...その為に今日わざわざ来てくれたのか...
浜尾四郎 「正義」
...「何を為(な)すとも可なり」いずれにしても...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...無為の生活の中で...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...由紀の殿主基の宮居に夜を籠めて祈り給ふも国民の為め昭和の御時の大嘗会の歌である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...来年その時節に為(な)ると何か故障を生じて薬品の必要があるに違いない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...ここへ来たのは相続の為じゃなく...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...仕事の為で病気になつてゐる...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...「平洲為之称有疾...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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