...点となってここに私が私として生れ出たことを恐ろしく思う...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...この広小路の二点となって...
泉鏡花 「婦系図」
...懶惰(らんだ)という事がお互いの共通点となって...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...それは薄赤い点となって崖の下に落ちて行った...
梅崎春生 「日の果て」
...それは新望遠鏡には丁度一つの微小(びしょう)な点となって見えるだろうという……...
海野十三 「月世界探険記」
...黒い点となって見えた...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...私の出発点となっていて私が最大満足の条件と呼ぶ所のものに全く相等しい...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...遂に永久の暗黒にゆらめく白い小さい斑点となって...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...無辺際のうちに小さな点となって輝いていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...小さい黒点となって太陽の表面を蝕(しょく)しつつ通過する時と同じ事だ...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...黄に燃える点となって...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...それを実行するという約束が生活の接触点となっているのだから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...絶対の弱点となって...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...一太陽は入江の水平線へ朱(しゅ)の一点となって没していった...
横光利一 「日輪」
...われわれ東洋人の心の原点となって来たものは...
横光利一 「北京と巴里(覚書)」
...全武門の武士の焦点となっている上卿(じょうきょう)だった...
吉川英治 「私本太平記」
...しかしただ双方必死の努力の焦点となっておるのは一個の水晶の栓である事だけは知っておる! ここに一ツ面白いのは...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...日本画の長所となりまた欠点となって来たものである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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