...本堂前の金網戸に眼光炯々(けいけい)...
井上円了 「おばけの正体」
...眼の光だけは炯々(けいけい)として...
海野十三 「火薬船」
...眼を炯々(けいけい)とひからせて...
海野十三 「火薬船」
...なんとなく炯々たる光を放っていた...
海野十三 「深夜の市長」
...その両眼は炯々(けいけい)として野獣のように輝いているという怪人物...
海野十三 「地球盗難」
...炯々(けいけい)たる二つの眼玉を剥き...
海野十三 「地球盗難」
...お旦那は、出陣の武士の如く、眼光炯々、口をへの字型にぎゆつと引き結び、いかにしても今宵は、天晴れの舞ひを一さし舞ひ、その鬼どもを感服せしめ、もし万一、感服せずば、この鉄扇にて皆殺しにしてやらう、たかが酒くらひの愚かな鬼ども、何程の事があらうや、と鬼に踊りを見せに行くのだか、鬼退治に行くのだか、何が何やら、ひどい意気込みで鉄扇右手に、肩いからして剣山の奥深く踏み入る...
太宰治 「お伽草紙」
...肩(かた)を怒(いか)らせ炯々(けいけい)と眼を光らせた子路の姿が遠くから見え出すと...
中島敦 「弟子」
...寝ぼけ眼(まなこ)よりは身分相応の炯々(けいけい)たる光を放っている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...炯々(けいけい)たる眼差し...
野村胡堂 「礫心中」
...眼光が炯々(けいけい)としているのです...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...さう云ふ時は翁の炯々(けい/\)たる目が大きく(みは)られて...
森鴎外 「妄想」
...炯々(けいけい)とした釘勘の眼...
吉川英治 「江戸三国志」
...浪人は炯々(けいけい)たる眼光を放って...
吉川英治 「剣難女難」
...その炯々(けいけい)たる眼は怖ろしく不気味であった...
吉川英治 「三国志」
...炯々(けいけい)と眸をかがやかして...
吉川英治 「茶漬三略」
...「畜生!」万吉の眼は炯々(けいけい)となり...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...あの炯々(けいけい)と射るような眼をジッと注(そそ)いだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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