...三時頃までくたびれて炬燵でねた...
板倉勝宣 「五色温泉スキー日記」
...敬坊が炬燵にぬく/\と寝てゐるのだつた...
種田山頭火 「其中日記」
...この給仕頭の炬(きょ)の如(ごと)き眼光を以(もっ)て見ても...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...Kは炬燵に当りながらそれを読んだ...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...ああして小綺麗なメリンス友禅の掛蒲団の置炬燵にあたりながら絽刺しをしていた容姿(すがた)が...
近松秋江 「霜凍る宵」
...われがちにおまえを焼く炬火へ炭を掻(か)きこむことだろうよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...炬燵に火が入ってるので山田はそこにもぐり込んで寝そべった...
豊島与志雄 「春盲」
...炬火(たいまつ)は再びともされた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...広い山家の炬燵で...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...晝(ひる)のうち炬燵(こたつ)を拵(こし)らえたのは...
夏目漱石 「門」
...君と一緒になつたのもこれも不思議な運命だね‥‥」信一は遠い昔をおもひ出したやうに炬燵に顔を伏せてゐた...
林芙美子 「幸福の彼方」
...十燭の電気のついた帳場の炬燵にあたって...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...炬燵の火種をうつしてゐる時...
林芙美子 「雪の町」
...納戸(なんど)の隅から見つけてきた置炬燵(おきごたつ)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...炬燵(こたつ)の上に横顔をのせて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...頭上に振上げたまま眼(まなこ)を炬(きょ)のようにしているのだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...三名はいるが……などと炬燵(こたつ)ぶとんへ...
吉川英治 「無宿人国記」
...これが何處に行つても必ず毎朝のお茶に添へて炬燵(こたつ)の上に置かるゝ...
若山牧水 「樹木とその葉」
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