...炬燵櫓(こたつやぐら)の形など左右...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...持餘(もてあま)した身體(からだ)を春寒(はるさむ)の炬燵(こたつ)へ投(はふ)り込(こ)んで...
泉鏡太郎 「大阪まで」
...炬燵の火も消えた眞夜中...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...この給仕頭の炬(きょ)の如(ごと)き眼光を以(もっ)て見ても...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...皆さまお炬燵をこしらへて差上げませうか...
近松秋江 「初雪」
...猫を相手に炬燵にあたったり日向ぼっこをしたりするのも...
豊島与志雄 「未亡人」
...手枕(たまくら)寒し置炬燵...
永井荷風 「妾宅」
...郁太郎(いくたろう)に乳をのませている差向(さしむか)いの炬燵越しにお浜を見て...
中里介山 「大菩薩峠」
...炬燵の蒲団の裾(すそ)をかぶせて立とうとすると...
中里介山 「大菩薩峠」
...そつちを見こつちを見して居ると醫者は和服に著換へてぐる/\と無造作に兵兒帶を締めながら「君何だい」と炬燵へはひる...
長塚節 「開業醫」
...声も出ないンですもの……」富岡は炬燵のなかへ足をのばした...
林芙美子 「浮雲」
...小さい掘り炬燵がしてあつた...
林芙美子 「浮雲」
...弓矢や炬火(たいまつ)をかゝげて取り囲み...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...私は階下の炬燵にあたって暮した...
原民喜 「焚いてしまふ」
...すこし横になろうと思ってお炬燵(こた)へ入ったんですけど...
久生十蘭 「魔都」
...炬燵布団にぐったり頬をもたせ...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...炬燵(こたつ)にでも入って寝転んでいるだけだそうである...
柳田国男 「年中行事覚書」
...聟殿(むこどの)がみずから振っていた炬(ひ)かもしれぬ」夜もすがら...
吉川英治 「平の将門」
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