...関東の方では三月の節句にあれを使って豆炒りを拵(こしら)えますが...
谷崎潤一郎 「細雪」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...それを炮烙(ほうろく)で炒(い)ってお八つの代わりに食ったりした...
寺田寅彦 「球根」
...天火で炒って食べました...
豊島与志雄 「古木」
...続いて豆を炒(い)るような音がすると...
野村胡堂 「向日葵の眼」
...この根は多くの場合に商品の主な部分を占めていた3.コーヒーのうち5標品は炒った小麦デンプン...
アーサー・ヒル・ハッサル Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳 「食品とその混ぜ物処理」
...炒りつけるような炎天の下へ...
久生十蘭 「ノア」
...ヘット焼と言ったか、オイル焼と言ったか、手っ取り早く言えば、油炒めであるが、ジャガ薯だの、カブなんかも入れて、ジュージュー焼いて、大根おろしで食わせたのは、東京としては珍しかったし、夏場は冷房などもあって、中々贅沢なものだった...
古川緑波 「牛鍋からすき焼へ」
...豚肉炒麺一つ食ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...大抵な病人は普通のお粥でも炒米(いりごめ)の方がお腹(なか)へ障(さわ)りません...
村井弦斎 「食道楽」
...先ず牛のランという処(ところ)一斤を細かく切って塩胡椒を振ってバターで炒り付けます...
村井弦斎 「食道楽」
...一人は頻(しきり)に南京豆を炮烙(ほうろく)にて炒(い)り...
村井弦斎 「食道楽」
...よく炒れた南京豆を冷(さ)まして手で揉(もむ)と渋皮は楽に剥けますがよく炒れないと剥けません...
村井弦斎 「食道楽」
...僕の田舎では赤児(あかご)がまだ誕生にならん内から飯(めし)でも餅でも団子でも炒豆(いりまめ)でも何でも不消化物を食べさせる風(ふう)だから大概な赤児は立つ事も碌(ろく)に出来ないで茶漬飯(ちゃづけめし)を茶碗に一杯位食べるよ」お登和「オホホ」と思わず笑い出す...
村井弦斎 「食道楽」
...竹の子は一旦鍋へ豚の脂肉(あぶら)をジューと摺りつけたものでよく炒(い)りましてそこへ豚の湯煮た肉を少さく切って入れて少しお湯をさして味淋と酒と醤油で味をつけてよく煮ます...
村井弦斎 「食道楽」
...これを火で炒(い)って扁米(ひらいごめ)というのをこしらえ...
柳田国男 「海上の道」
...炒ってはたいて食うものがある...
柳田国男 「木綿以前の事」
...豆と米粒と霰餅(あられもち)とを併せて炒ったのを食うのが是に近く...
柳田国男 「木綿以前の事」
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