...彼は答うる人がないので「炒り米のお粥かね」と訊き返してみたが...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...炒米(いりごめ)を食わせた...
魯迅 井上紅梅訳 「村芝居」
...火鉢でじいじいと炒(い)ためてくれるハムの味...
林芙美子 「朝御飯」
...その雑嚢のなかに詰めておいた品物の名をここに列挙すると繃帯、脱脂綿、メンソレータム、ヒロポン、ズルファミン剤、オートミイルの缶入、炒米、万年筆、小刀、鉛筆、手帳、夏シャツ、手拭、縫糸、針、ちり紙、煙草、マッチ、郵便貯金通帳、ハガキ、印鑑これだけが、うまく詰めこんであった...
原民喜 「原爆回想」
...炒つて食べましたが死にもしませんでした...
原民喜 「書簡」
...山羊の臭いバタの厚切れを入れて炒麦を振りこむ...
久生十蘭 「新西遊記」
...挽肉を掛けて、炒麺のように、軽く炒めたものである...
古川緑波 「うどんのお化け」
...東興園の焼売と炒飯をとる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...炒米(チャウミイ)の夢を見るありさまです...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...しかし胃の拡張症なんぞにお粥のようなねばったものは悪いと伺(うかが)いましたがどういうものでしょう」お登和嬢「そういう人には先ずお米をよく炒ってそれから牛乳でお粥に炊くのがいいのです...
村井弦斎 「食道楽」
...○上等製のシチュウは肉を一旦油にて炒りつけドビグラスといえる肉汁にて長く煮るなり...
村井弦斎 「食道楽」
...竹の子は一旦鍋へ豚の脂肉(あぶら)をジューと摺りつけたものでよく炒(い)りましてそこへ豚の湯煮た肉を少さく切って入れて少しお湯をさして味淋と酒と醤油で味をつけてよく煮ます...
村井弦斎 「食道楽」
...豆を炒って神に供えるそうだが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...炒(い)り米(ごめ)と薩摩薯(さつまいも)とをまぜて炊いたものがオケジャである...
柳田国男 「母の手毬歌」
...それよりももっとよろこばれたのは白黒(しろくろ)の大豆(だいず)の炒(い)ったの...
柳田国男 「母の手毬歌」
...きな粉・炒粉(いりこ)のように火にかけたものもまた砕(くだ)けやすい...
柳田国男 「木綿以前の事」
...豆と米粒と霰餅(あられもち)とを併せて炒ったのを食うのが是に近く...
柳田国男 「木綿以前の事」
...四炒り粉はこしらえて直(す)ぐに賞玩しないと味が悪くなる...
柳田国男 「木綿以前の事」
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