...彼は答うる人がないので「炒り米のお粥かね」と訊き返してみたが...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...もはや炒り豆にもあきて...
太宰治 「たずねびと」
...それよりもそれを炒ってくれた宿の人々の顔やまたそれに付きまとうた淡いロマンスなどもかなりにはっきりと思い出された...
寺田寅彦 「球根」
...」「多くの食品店でコーヒーの中に、炒った豆、犬ビスケット、チコリー、革鞣し剤を混ぜている不正で邪悪な現在の遣り方にたいして、友達や公衆にたいして注意させるのが我々の義務であると考えている...
アーサー・ヒル・ハッサル Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳 「食品とその混ぜ物処理」
...裏の射撃場でつかまえた赤蛙の牛酪炒(ソテエ)とパンがわりの代用食の焼馬鈴薯(やきじゃがいも)が胃袋の中で謝肉祭(カルナヴァル)をはじめ...
久生十蘭 「だいこん」
...挽肉を掛けて、炒麺のように、軽く炒めたものである...
古川緑波 「うどんのお化け」
...上に引いた支那で上子日に家鼠を饗して炒雑虫というを考うるに...
南方熊楠 「十二支考」
...薬味の中で是非(ぜひ)要(い)るものは先刻(さっき)申した甘漬のチャツネーと西洋の酢漬のピックルとココナツを炒(い)ったものと...
村井弦斎 「食道楽」
...大抵な病人は普通のお粥でも炒米(いりごめ)の方がお腹(なか)へ障(さわ)りません...
村井弦斎 「食道楽」
...第十三 メンチトースコロッケーは前の通り炒った肉をドロドロのソースで煮て少し固くなった処へ玉子の黄身を混ぜて冷ましておいてトースパンへ蒲鉾形(かまぼこがた)に塗りつけて玉子の白身へ浸してパン粉をつけてバターで揚げます...
村井弦斎 「食道楽」
...市中で売っている南京豆は厚皮のまま炒ってあるでありませんか」妻君「あれは細(こまか)い砂を交(まぜ)て砂と一所に炒るのです...
村井弦斎 「食道楽」
...弱い火で気長に炒るのです...
村井弦斎 「食道楽」
...必ず豆や霰餅(あられもち)の炒(い)り物を持参して...
柳田國男 「日本の伝説」
...豆炒(まめい)り朔日(五月朔日)五月はおも月または神祭月(かみまつりづき)といって...
柳田国男 「年中行事覚書」
...炒粉(いりこ)をハッタイと謂うただ一つの語からでも判(わか)る...
柳田国男 「木綿以前の事」
...是は米と大豆とを交ぜて炒ったものを...
柳田国男 「木綿以前の事」
...豆と米粒と霰餅(あられもち)とを併せて炒ったのを食うのが是に近く...
柳田国男 「木綿以前の事」
...炒粉を山畠に働いて居る父の処へ持って行く児が...
柳田國男 「夢と文芸」
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