...唯ひとりかの炎々たる熱望を抱きて...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...炎々たる港内の火をきっと見つめながら...
海野十三 「火薬船」
...炎々(えんえん)たる焔(ほのお)がもえあがっていた...
海野十三 「少年探偵長」
...山手寄りの町に炎々(えんえん)たる火柱がぐんぐん立ちのぼって...
海野十三 「爆薬の花籠」
...空を染めて炎々と燃えあがったが...
田中貢太郎 「蛇怨」
...赤い紅蓮(ぐれん)のような焔が不動の木像を中心にして炎々と燃えあがって見えた...
田中貢太郎 「不動像の行方」
...彼は体から火の炎々と燃えている奇怪な男に...
田中貢太郎 「不動像の行方」
... 240舳より*記號剥ぎとりて舟を炎々の火に燒きつ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...水を滿(みた)して炎々の薪を下に投げ入れぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 470炎々として燃えあがる火焔の嵐立たしめつ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...平時炎々たるは事に臨んで必ず滅す...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...炎々と燃え上っている段木の焔の上へ...
直木三十五 「南国太平記」
...常に煙を炎々と吐いているくらいの山だから...
中里介山 「大菩薩峠」
...炎々と血にもえはじめてゐた...
牧野信一 「武者窓日記」
...白熱と烈火と炎々(えんえん)たるほのおとが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...また(a)わが殉教者たちが炎々たる猛火の中にあって暴君によびかけ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...五炎々たる焔(ほのお)が...
山本周五郎 「風流太平記」
...炎々数日らいの湘南の兵火は...
吉川英治 「私本太平記」
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