...炎々と火の燃えしきる車が一輛...
芥川龍之介 「邪宗門」
...それが炎々と燃えあがっているのであった...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...地獄のような火は島の上を炎々と焼きこがしていきます...
海野十三 「怪塔王」
...而して某方(まさ)に炎々赫赫...
田中貢太郎 「続黄梁」
... 595かくして彼ら炎々の火焔の如く戰へり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...斯くして彼は炎々の火中に強き青銅と...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...炎々の 375火焔――あなたの荒凉のほとり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...平時炎々たるは事に臨んで必ず滅す...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...池が燃えているのではない、この時分に、さいぜん焼き残しておいた土蔵の戸前の火が本物になって、炎々と燃え上り、その炎の色が、この池の水を真赤に染めているのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...白熱と烈火と炎々(えんえん)たるほのおとが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...五炎々たる焔(ほのお)が...
山本周五郎 「風流太平記」
...夜の矢声一篝火(かがりび)が四つ、火花をちらしながら、炎々と、闇を焦がしていた...
山本周五郎 「山彦乙女」
...炎々と真赤に逆巻く渦...
吉川英治 「三国志」
...砦の一ヵ所に炎々(えんえん)と篝(かがり)をたいて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...朝火事を出して炎々と燃えているのだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...彼が放(つ)けた火は、もう消すにも消しようのない大きな焔(ほのお)のかたまりとなって、炎々と、妖(あや)しい火の粉を星月夜へ噴きあげている...
吉川英治 「親鸞」
...胸に炎々たるものがあっても...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...炎々濛々(もうもう)の中で各班の馬鹿話やら喚きが詰め合っている職場小屋である...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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