...問題の塵芥箱は、炊事場の外の、コンクリート塀の下に置いてある...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...今朝の御飯はよく炊けた(昨朝の工合の悪さはどうだつた)...
種田山頭火 「行乞記」
...ほんにめでたやなあ!夜ふけて飯を炊いて食べる...
種田山頭火 「行乞記」
...お前のお母(っか)さんに御飯を炊いて貰った...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...自炊をするのが安い...
直木三十五 「死までを語る」
...自炊に似た不便な生活も胸に詩興の湧(わ)く時はさして辛(つら)くはなかった...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...部屋代は畳一畳についていくら、蒲団はいくらという風にきめてあって、自炊といっても、御飯と簡単な惣菜くらいは宿屋で売っていたので、それで食事を済ますことも出来た...
中谷宇吉郎 「温泉1」
...」松田さんも私と同じ自炊生活である...
林芙美子 「新版 放浪記」
...大炊介は見かけの割に豪胆で...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...「飯を炊く位(ぐらい)の事は何でもない、飯を炊こう...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...炊事係りがお午に手間を省いたまでなんだよ...
牧野信一 「山を越えて」
...ホンの小沢より河原へ下る=河原(一二・〇〇〜一二・一〇)―マチバ吊橋(一二・二五)―マチバ(一二・四〇)―※(一二・四五〜一三・三〇)〈−2°〉―第三吊橋(一三・五〇〜一四・〇〇)―沢に入る(一四・五〇〜一五・一〇)―側稜取付き(一五・二〇)―針金と同高(一六・〇〇〜一六・〇五)〈−3°〉―リッジ(一六・三五〜一六・四五)〈−4°〉―P2キャンプ(一七・〇〇)炊事始―十八時...
松濤明 「槍ガ岳」
...自炊とは世を忍ぶ仮の名...
南方熊楠 「十二支考」
...「飯炊くとき、おねばりとってやんな」その次の日又重湯を運んでやり、歩けるようになる迄、粥をやるのがいしの任務であった...
宮本百合子 「秋の反射」
...そこの飯炊き――女中さんみたいなことをやらされていたらしい...
三好十郎 「樹氷」
...第十四 米のコロッケーは上等にするとお米から牛乳で煮ますが手軽にすれば炊いてある御飯を大匙五杯だけ牛乳一合の中へ入れて弱い火で気長に煮ます...
村井弦斎 「食道楽」
...清子は久し振りで茶粥を炊いて姑と二人で味わった...
矢田津世子 「茶粥の記」
...庫裡(くり)ではさかんな炊煙(すいえん)だった...
吉川英治 「私本太平記」
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