...火酒(ウオツカ)と鯡(にしん)の尻尾(しつぽ)です...
芥川龍之介 「山鴫」
...葉子は目もくらむ火酒をあおりつけるようにそのしいたげを喜んで迎えた...
有島武郎 「或る女」
...遂に火酒一酔の行動以上に出で難き事と存候...
石川啄木 「渋民村より」
...唄と笑いと火酒(ウオッカ)の暴動だ...
林不忘 「安重根」
...焼酎(火酒類)を飲まないこと一...
種田山頭火 「其中日記」
...火酒の味!樹明君から来信...
種田山頭火 「其中日記」
...火酒は地獄の使だ!やつとこさで...
種田山頭火 「道中記」
...「燒酎の味仕候」といふ火酒を馳走になり...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...同じ年薩摩領寶島でも、上陸してきたイギリス漁夫たちは、火酒やパン、貨幣などみせて、畑にゐる牛をもとめたが、拒絶されるとこんどはボート三隻に二十名が武裝上陸、本船から掩護砲撃下に畑の牛を掠奪せんとした...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...火酒(ウォッカ)や焼酎(しょうちゅう)で喉(のど)をつぶした老人のような声だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...吹雪、シベリヤ、監獄、火酒、ネフリユウドフだが何も知らない貧しい少女だつた私は洋々たる望を抱いて野菜箱の玉葱のやうにくりくり大きくそだつて行つた...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...おいらのところの火酒(ペトロール)にガソリンなんざ入ってやしねえやい...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...棚の上には火酒(オオ・ド・ヴィ)...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...老父は乳入りの*レミーシュカだけを食べて、火酒のかはりに、懐ろから何か黒い水のやうなものの入つた壜を取り出して呑んだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...火酒(シウーハ)を麦酒(ブラーガ)のやうにがぶがぶやりをるぜ!――*コトゥリャレフスキイ『エニェイーダ』より――コトゥリャレフスキイイワン・ペトッローッチ(1769―1838)ゴーゴリ以前の小露西亜の代表的な作家で小露西亜文学の一時期を画せし人...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...うしろから叔母のからだへ火酒(ウォツカ)をぶつかけをつたのぢや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...飲みあましの火酒(ウォツカ)を眼にさしたりしなければならなかつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...奈辺に飛ぶか計り難い――貴兄の尊敬するフアウスタスも云つてゐるぢやありませんか――あんな飲助連中の言葉に乗つたら自業自得の火酒にその身が焼かれるのも忘れるであらう...
牧野信一 「ゾイラス」
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