...火箸で焼肉を返しながら食べるのが好きです...
...炭火の上に置いた火箸を使ってお茶を沸かすのは効率的です...
...火箸で燃えさしを運び、香炉に入れます...
...火箸を使って炉の中の燃え残りを動かし、火力を調整することができます...
...火箸の代わりに竹串を使っても良いですが、熱くて持ちにくいので注意が必要です...
...いきなり火箸を振上げた...
有島武郎 「カインの末裔」
...聖エロイ樣の火箸で鼻を撮(つま)まれた鬼の泣聲によく似てゐる...
ルイ・ベルトラン Louis Bertrand 上田敏訳 「錬金道士」
...錐(きり)もなければ火箸(ひばし)もなかった...
海野十三 「爆薬の花籠」
...例えば火箸(ひばし)を鼠の口から突き刺す...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...火箸もナイフも両方とも下から見えぬ幹の頂においた...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...それは火箸と黒塗りのブリキ製の刷毛箱だった...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...すぐと老人が糸と火箸とを持つて来て下さつた...
種田山頭火 「行乞記」
...念のために長押(なげし)の裏を蝋燭(ろうそく)で照らして火箸で突っついて歩いたがやはりそこにもいなかった...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...火箸を取って灰へ文字を書いたりしていましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...なあに俺(お)れもそれから去年(きよねん)の秋(あき)は火箸(ひばし)で打(ぶ)つ飛(と)ばしてやつたな」卯平(うへい)は斯(か)ういつて彼(かれ)にしては著(いちじ)るしく元氣(げんき)を恢復(くわいふく)して居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...眞鍮磨(しんちうみが)きの逞ましい火箸を取ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...火鉢に火箸が無くて...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「火箸はいけないいけない!」と夢中で俺の腕をおさへた...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...(九月十日)百二十二○一日のうちに我痩足(やせあし)の先俄(にわ)かに腫(は)れ上りてブクブクとふくらみたるそのさま火箸(ひばし)のさきに徳利をつけたるが如し...
正岡子規 「病牀六尺」
...火箸で二三度掻き廻したかと思うと...
森鴎外 「雁」
...「金を都合しろって、いったいどのくらいの額なんだね」辰弥はその金額を告げて云った、「――どうしても必要だからって、いろいろな事情を書いた手紙が、三、四日まえに届いているんです」「今日もその話をもちだしたのかい」「僕は挨拶しただけで、話はしずに出て来ました」「すると、金がいらなくなって、それを知らせに来たのかもしれないね」辰弥は冷たく微笑しながら、首を左右に振って云った、「そんなあにきならいいんですがね」「私もいつか、そのにいさんという人を見たことがある」とたんば老人はタバコの煙をみつめながら云った、「たぶん、きわどい生活をしているからだろうが、どこかにぎらっとするようなものが感じられたね、しかし、それほど悪い男だとは思わなかった、なんだか気の弱い、人みしりをする性分のようにみえたがね」「みかけだけじゃなく、することも云うこともそんなふうです」と辰弥が云った、「大きな声をだしたり、乱暴したりするようなことはありません、やさしい声でゆっくり話しますし、いつでも自分が悪いとか、みんなに済まないとか云って、すぐに涙をこぼすくらいです、それがあにきの手なんですから」老人は火鉢のふちでキセルをはたき、火箸を取って、キセルの火皿をほじくった...
山本周五郎 「季節のない街」
...そこから片手を突込んで鉄火箸(ひばし)を引き抜いて...
夢野久作 「巡査辞職」
...二本の火箸をねじ曲げて...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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