...えいか」「はア」事はまじめになって話は火の消えたようになった...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...ついに陛下は神去りまして世はまるで火の消えたよう...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...了雲寺の墓地へおはいりになってからはパッタリと火の消えたように別荘はお淋しくなったが...
橘外男 「逗子物語」
...それがみょうなことからぱったり火の消えたように衰微した...
田中貢太郎 「不動像の行方」
...分けても奥御殿は火の消えたようにひっそりとして...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...それもまたぱったり火の消えたように閑(ひま)になって...
徳田秋声 「あらくれ」
...こんな火の消えたような調子じゃありませんな...
豊島与志雄 「変る」
...いつもならば江戸御府内(ごふない)を湧立(わきた)ち返らせる山王大権現(さんのうだいごんげん)の御祭礼さえ今年は諸事御倹約の御触(おふれ)によってまるで火の消えたように淋(さび)しく済んでしまうと...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...どこもかしこも火の消えたようでいや早や情ない位で御座います...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...火の消えたような静まり方で...
中里介山 「大菩薩峠」
...老中水野越前守(みずのえちぜんのかみ)の改革に火の消えたような有様ですが...
野村胡堂 「礫心中」
...火の消えたように...
二葉亭四迷 「浮雲」
...にわかに火の消えたようになってしまった...
正岡容 「小説 圓朝」
...みんなは火の消えたように一ぺんに手をおろしました...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...このお邸(やしき)は火の消えたようであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...絃歌の賑わいも夢となって火の消えたような有様...
山本笑月 「明治世相百話」
...随ってさしも浅草公園の盛り場も夜に入ると火の消えたよう...
山本笑月 「明治世相百話」
...火の消えたようではあったが...
吉川英治 「松のや露八」
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