...いつも火の気のないような...
泉鏡花 「縁結び」
...これとても火の気がないというだけで...
大杉栄 「獄中消息」
...冬の間まったく火の気なしですますこと...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その火の気も無い座敷の一つを...
中里介山 「大菩薩峠」
...物置小屋に火の気はない...
野村胡堂 「胡堂百話」
...火の気のない二階で一人ふるえながら...
原民喜 「遥かな旅」
...火の気のない冬は既に三度目だつた...
原民喜 「二つの死」
...犬小屋のような火の気もない荒ら家に逼塞していた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...火の気のあるべきはずのない物置から発火したとあって...
牧逸馬 「舞馬」
...火の気がないので...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...聯が懸けられたまるで火の気のない室へ通された...
宮本百合子 「裏毛皮は無し」
...どうしてそんな手をしてこの火の気のない室に莞爾としていられるのかと...
宮本百合子 「裏毛皮は無し」
...三月に入ると火の気のないところの大気は本当にちがってきますね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...火の気(け)のない官衙の一室で...
森鴎外 「渋江抽斎」
...もちろん火の気もない...
山本周五郎 「いさましい話」
...室(へや)の隅に置いてある火の気のない瓦斯(ガス)ストーブまでも引っ立って...
夢野久作 「暗黒公使」
...火の気もない家へ帰って...
吉川英治 「魚紋」
...火の気も酒の気もさめてくるし――伝七郎の焦々(いらいら)している態(さま)が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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