...踏み堅められない深みに落ちないように仁右衛門は先きに立って瀬踏みをしながら歩いた...
有島武郎 「カインの末裔」
...瀬踏みをさせますから...
太宰治 「新釈諸国噺」
...その瀬踏みってわけでしょうかね...
林不忘 「安重根」
...単に友を呼びかわしまた互いに警告し合うばかりでなくあるいはその反響によって地上の高さを瀬踏みするためにいくぶんか役立つのではないかと思われるし...
寺田寅彦 「疑問と空想」
...大体を瀬踏みをしてからでないと...
戸坂潤 「社会時評」
...いわゆる瀬踏(せぶみ)である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...まだ今晩のは瀬踏みに過ぎない...
中里介山 「大菩薩峠」
...それでは私は一人で瀬踏みをして参りましょう」「大丈夫か」「虎穴に入るより外に方法はありません」屹として立った花房一郎の面(おもて)には...
野村胡堂 「青い眼鏡」
...お前に瀬踏(せぶみ)をして貰はうと思つたのだよ」「へエ?あつしも氣が乘らなかつたらどうしませう」斯(か)う言つた遠慮のない八五郎です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あつしに瀬踏してくれといふ話で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あっしに瀬踏してくれという話で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あつしは瀬踏みだけで」「俺はお前の歸つて來るのを待つて出かける氣でゐたんだ」「先づ御藏前の板倉屋ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お前は瀬踏(せぶ)みをして置いてくれないか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼は瀬踏みをするように足を運びながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...思うにこの出張は単に大森理学士現地調査の瀬踏みのためであったろうと想像される...
武者金吉 「地震なまず」
...私がその瀬踏をして見た...
森鴎外 「不苦心談」
...彼自ら先頭に立って瀬踏みまでしたのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いわば景気の瀬踏みとして際物の初商い...
山本笑月 「明治世相百話」
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