...それから旧式な天幕...
石川欣一 「可愛い山」
...旧式な八字鬚のさきに雪をつけたまゝ...
石川欣一 「山を思う」
...ひどく旧式な蓮根式のあのピストルがチャチだったのか...
高見順 「いやな感じ」
...わたくしのような、旧式な田舎女は、もう、だめなのでしょうか...
太宰治 「春の枯葉」
...そうして私の旧式な頭巾の姿を珍しそうに窺(うかが)って居る男や...
谷崎潤一郎 「秘密」
...かれは『死なば秋露のひぬまぞおもしろき』といふ感興(かんきよう)を貴んだ旧式な辞世を残して...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...もう少しでその前にある大きな門と前庭とを持つた旧式な二階建の建物に火が移らうとしたのを...
田山録弥 「島の唄」
...だが仮にギャング団という意味をごく露骨な旧式な意味にだけとっても今日の右翼団体にはギャング団にすぎないようなのがある...
戸坂潤 「社会時評」
...いつも旧式な鳥打帽をかぶってるので「とりうち」として通っていた...
豊島与志雄 「在学理由」
...こういう旧式な手法を墨守(ぼくしゅ)するのは少し馬鹿気ているという議論も出るかもしれない...
中谷宇吉郎 「実験室の記憶」
...大きな旧式な拳銃(ピストル)を持って直ぐ飛び込んで来ました...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...旧式な作りで、壁に、頑丈な鉄の鉤が打ち込んであって、それに重い窓掛(カアテン)を通す鉄棒がかかっている...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...この旧式なアメリカ製のランプの下で...
牧野信一 「極夜の記」
...食料小屋に現れる鼬を威嚇するために事務所に備へてある怖ろしく旧式な大型のピストルです...
牧野信一 「舞踏会余話」
...しなをしなければ色気がないという旧式な観念は...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...旧式ながら権威のあったもの...
山本笑月 「明治世相百話」
...彼は玄洋社の旧式な...
夢野久作 「近世快人伝」
...前時代の旧式な型をもった山城であった...
吉川英治 「新書太閤記」
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