...旧式なお上(かみ)さんも歩いている...
芥川龍之介 「上海游記」
...とにかく「彼」は旧式な登山家で...
石川欣一 「可愛い山」
...その全部が頭髪を旧式な方法で結んでいたが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...ちょうど旧式な炭坑のように...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...昔でもひどく旧式な感じだった...
高見順 「いやな感じ」
...ひどく旧式な蓮根式のあのピストルがチャチだったのか...
高見順 「いやな感じ」
...旧式ないわゆる小市民の家庭のお嬢さんらしい女学生も...
寺田寅彦 「柿の種」
...『旧式な親爺さんですなあ...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...家庭用の旧式な電気冷蔵箱に...
中谷宇吉郎 「雨を降らす話」
...つまりは上流社会の頑迷な旧式な思想から来た子女に対する結婚観念の誤りだといい...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...それほど旧式な山の湯の光景が第一句の雪深きに照応して分るのである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...江村弥左衛門の所謂旧式な体操といふの...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...父が昔アメリカから持ち帰つたおそろしく旧式なピストルで...
牧野信一 「鏡地獄」
......
森竹夫 「保護職工」
...一方では非常に旧式なものも読んでいたのである...
柳田国男 「故郷七十年」
...旧式ながら権威のあったもの...
山本笑月 「明治世相百話」
...今は普魯西(プロシヤ)のカイゼル父子とそれを繞(めぐ)っていた軍閥者流とが代表として固執していた旧式な浪曼(ローマン)主義に根ざす軍国主義や専制主義がこの度の戦争の末期において頓挫(とんざ)したために...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...旧式な石火矢(いしびや)や大筒(おおづつ)を捨てて...
吉川英治 「新書太閤記」
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