...旧式なお上(かみ)さんも歩いている...
芥川龍之介 「上海游記」
...それは恰も彼等は旧式な派に属し...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...旧式な人だと、発信人の名前を書いてない手紙は受取らぬこともある...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...旧式な大砲が幾つもいくつも並んで...
谷譲次 「踊る地平線」
...もう少しでその前にある大きな門と前庭とを持つた旧式な二階建の建物に火が移らうとしたのを...
田山録弥 「島の唄」
...髪は前の大きく出た割合に旧式な束髪にしてゐた...
田山録弥 「時子」
...全身の拵(こしら)えがいかにも風変りに旧式なところがあって...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...『旧式な親爺さんですなあ...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...こういう旧式な手法を墨守(ぼくしゅ)するのは少し馬鹿気ているという議論も出るかもしれない...
中谷宇吉郎 「実験室の記憶」
...つまりは上流社会の頑迷な旧式な思想から来た子女に対する結婚観念の誤りだといい...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...ボートの艫に小型のモーターをつけた旧式な機外船が...
久生十蘭 「肌色の月」
...こわれかかった四台の旧式な自動車に依って経営されていた市内バス会社は六万円で買収され...
火野葦平 「糞尿譚」
...旧式な作りで、壁に、頑丈な鉄の鉤が打ち込んであって、それに重い窓掛(カアテン)を通す鉄棒がかかっている...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...待合室よりも更に狭い旧式な箱の中に全部収容されたわけである...
三好十郎 「おスミの持参金」
...一方では非常に旧式なものも読んでいたのである...
柳田国男 「故郷七十年」
...消防署――と云(い)っても旧式な手押しポンプのはいっている車庫だけであったが...
山本周五郎 「青べか物語」
...久しく私の個性を監禁していた旧式な家庭の檻(おり)からも脱することが出来た...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...最も頑固な家族制度の中に旧式な生活を維持している大華族や大富豪ほど四民平等的の親(したし)みを持ちがたい者はありません...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
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