...在來の家と棟續きに瀟洒な數奇屋好みの小家が建築されてある中に...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...三四室ある一亭、瀟洒にして、直ちに水に接す...
大町桂月 「南洲留魂祠」
...其処に瀟洒(しょうしゃ)な四畳半の室(へや)があって...
田中貢太郎 「円朝の牡丹燈籠」
...待合の建物があまり瀟洒(しょうしゃ)でもなく...
徳田秋声 「縮図」
...伯の嗜好は反つて一種瀟脱の天地に存するものあり何ぞや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...瀟洒なる雜誌である...
長塚節 「十日間」
...孤影瀟然(しょうぜん)として帰来したのである...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...瀟洒たるいでたちで...
野上豊一郎 「闘牛」
...瀟洒と清楚をたつとんだ好みである...
長谷川時雨 「下町娘」
...この瀟洒な紳士にしても...
久生十蘭 「魔都」
...黒漆のタキシードを纒った瀟洒たる一紳士が...
久生十蘭 「魔都」
...その分譲地のいくつかの小道をへだてたところにある一つの瀟洒たる家におこったことであった...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第三巻)」
...瀟洒なところのあるのがすき...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...歴(れっき)とした夫君もあって麹町内幸町に瀟洒(しょうしゃ)の構え...
山本笑月 「明治世相百話」
...概して瀟洒(あつさり)と都雅(みやび)であることは他(た)国人の及ぶ所で無からう...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...正面には四階(しがい)とも御納戸(おなんど)色と白とで瀟洒(あつさり)とした模様が施してある...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...その日は瀟洒(しょうしゃ)であった赤革靴のきびすを回(かえ)すと...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...瀟湘夜雨(しょうしょうやう)のわびしさに似る...
吉川英治 「随筆 新平家」
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