...甚だ瀟洒とした先生である...
芥川龍之介 「平田先生の翻訳」
...三四室ある一亭、瀟洒にして、直ちに水に接す...
大町桂月 「南洲留魂祠」
...日当りのいい今にもそこから美しい都の婦人でも喜々として洋傘をさして現れそうな気のする瀟洒(しょうしゃ)としたものであった...
橘外男 「逗子物語」
...瀟々(しょうしょう)と病室の縁側の硝子(ガラス)障子に打ち煙っている日であった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...瀟洒(しょうしゃ)な服装や...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...小瀟洒(こざっぱり)した格子造の家であった...
徳田秋声 「あらくれ」
...腰硝子の障子など立てた瀟洒(しょうしゃ)とした草葺(くさぶき)の小家がある...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...仇英(きゅうえい)の絵なんぞによくある瀟洒(しょうしゃ)たる美少年なのでありましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...瀟洒たるいでたちで...
野上豊一郎 「闘牛」
...五ツ紋の瀟洒(しょうしゃ)な姿で...
野村胡堂 「胡堂百話」
...例によつて灰拔(あくぬ)けのした瀟洒な彼女だ...
長谷川時雨 「あるとき」
...瀟洒と清楚をたつとんだ好みである...
長谷川時雨 「下町娘」
...――彼はその映画会社の瀟洒(しょうしゃ)な建物を出て...
原民喜 「美しき死の岸に」
...これに瀟湘亭(しょうしょうてい)と名をつけた...
久生十蘭 「湖畔」
...その折なるほど女は斯うあってもいいと思わせるような瀟洒な姿であるにも拘らず...
宮本百合子 「有島さんの死について」
...そのステッキの外見の瀟洒さ...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...そのひとは房々と長く美しく波うたせてある髪を瀟洒な鼠色スーツの肩で一寸揺って...
宮本百合子 「女の歴史」
...瀟洒(せうしや)とした仏蘭西(フランス)ルネツサンス式の...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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