...二人は医院の裏二階の瀟洒(さつぱり)した室で...
石川啄木 「鳥影」
...瀟洒な洋装で肥馬に横乗りするものを其処(そこ)ら中で見掛けた...
内田魯庵 「四十年前」
...そしてその瀟洒(しょうしゃ)たる風采(ふうさい)と偉貌(いぼう)とは...
海野十三 「西湖の屍人」
...新館はとても瀟洒(しょうしゃ)な明るい建物だ...
太宰治 「パンドラの匣」
...瀟洒(しょうしゃ)な別荘や住宅が新緑の木立のなかに見出(みいだ)された...
徳田秋声 「蒼白い月」
...それに瀟洒(しょうしゃ)な洗い髪の束髪などで...
徳田秋声 「仮装人物」
...待合の建物があまり瀟洒(しょうしゃ)でもなく...
徳田秋声 「縮図」
...壮麗であるとともに瀟洒(しょうしゃ)だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...容貌瀟洒(ようぼうしょうしゃ)というに近いほど...
中里介山 「大菩薩峠」
...孤影瀟然(しょうぜん)として帰来したのである...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...瀟洒と清楚をたつとんだ好みである...
長谷川時雨 「下町娘」
...そのステッキの外見の瀟洒さ...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...瀟洒(しょうしゃ)としてしかもつきぬしおりのある若木の姿など...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...瀟洒(せうしや)とした仏蘭西(フランス)ルネツサンス式の...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...概して瀟洒(あつさり)と都雅(みやび)であることは他(た)国人の及ぶ所で無からう...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...仏蘭西の田舎のラ(野荘)とも云ふべき瀟洒たる外観を持ち...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...そこの瀟洒(しょうしゃ)な家の水屋へかくれた...
吉川英治 「平の将門」
...マチニョン町にはジルベール以外一味の部下の何人(なんぴと)も知らない瀟洒たる隠家(かくれが)がある...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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