...僕の家は小さい割に如何にも瀟洒と出来上つてゐました...
芥川龍之介 「河童」
...この瀟洒とした先生が国民文庫刊行会の「世界名作大観」の第一部の十六冊の大部分を翻訳したと言ふことは少くとも僕には神秘だつた...
芥川龍之介 「平田先生の翻訳」
...在來の家と棟續きに瀟洒な數奇屋好みの小家が建築されてある中に...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...しかも瀟洒な家さへ建ててゐる...
太宰治 「清貧譚」
...見よ! あの瀟洒(しょうしゃ)な家が全部燃え落ちてしまって! ただ二本の門柱と鉄柵(てつさく)のみが...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...瀟洒なぞというものは跡形もありません...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...そこは瀟洒(しょうしゃ)な演戯(しばい)の舞台に見るような造作(ぞうさく)で...
田中貢太郎 「馬の顔」
...風流瀟洒(しょうしゃ)たるこの月見船は...
中里介山 「大菩薩峠」
......
中里介山 「大菩薩峠」
...少なくとも瀟洒(しょうしゃ)とか風流とかいう念と伴(ともな)う...
夏目漱石 「カーライル博物館」
...ウージェーヌが瀟洒な小さな部屋へ入ってくるのを待っていたかのようだった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...それぞれ一軒ずつの瀟洒な構えの住宅が...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...その分譲地のいくつかの小道をへだてたところにある一つの瀟洒たる家におこったことであった...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第三巻)」
...そのひとは房々と長く美しく波うたせてある髪を瀟洒な鼠色スーツの肩で一寸揺って...
宮本百合子 「女の歴史」
...茅屋瀟灑夕陽黄葉村舎の横額あり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「過神辺駅、訪菅先生夕陽黄葉村舎、柴門茅屋、茂園清流、入其室則窓明軒爽、対山望田、甚瀟灑矣、先生有詩、次韻賦呈...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...細(ほつそ)りと瀟洒(せうしや)なひどく姿の好(い)い女が折折(をりをり)踊場(をどりば)に出ては相手を求めずに単独で踊の群(むれ)を縫ひながら縦横に駈(か)け廻る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...我々は思い思いにほかへ陣を移してしまおう」瀟々(しょうしょう)と外は間断なき雨の音だった...
吉川英治 「三国志」
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