...麹町の英國公使館裏に快樂亭と云ふ瀟洒な西洋料理店があつて...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...近頃出来の瀟洒(しょうしゃ)な診療所風の医院におもむき...
梅崎春生 「凡人凡語」
...装幀瀟洒な美本である...
太宰治 「パウロの混乱」
...婦人でも用いそうな瀟洒(しょうしゃ)な鼠色のスエード革の靴を穿(は)かれた小柄な太子の姿というものは...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...パナマ帽に瀟洒(しょうしゃ)とした紺背広を着...
谷崎潤一郎 「細雪」
...さぞさま/″\の美しい裾(スカート)を曳いたであらうと思はれる二階建の瀟洒な別荘風の建物や...
田山録弥 「アンナ、パブロオナ」
...線からして既に柔かで瀟洒である...
田山花袋 「日光」
...久しく見なかった葉子の瀟洒(しょうしゃ)な洋装姿がいきなり現われた...
徳田秋声 「仮装人物」
...大正十年正月脱稿雨瀟瀟序拙作『雨瀟瀟』はかつて余が編輯(へんしゅう)せし雑誌『花月』に掲載せむがため大正七年の秋稿を起せしもの...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...去年十月中起稾せし雨瀟瀟...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...私は瀟洒たる小喀血(しょうかっけつ)...
中島敦 「光と風と夢」
...この瀟洒な紳士にしても...
久生十蘭 「魔都」
...非常に瀟洒(しょうしゃ)な小さい小舎(こや)へと案内したが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...茅屋瀟灑夕陽黄葉村舎の横額あり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...歴(れっき)とした夫君もあって麹町内幸町に瀟洒(しょうしゃ)の構え...
山本笑月 「明治世相百話」
...仏蘭西の田舎のラ(野荘)とも云ふべき瀟洒たる外観を持ち...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...みんな瀟洒(しょうしゃ)な背広服を着こんで...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...我々は思い思いにほかへ陣を移してしまおう」瀟々(しょうしょう)と外は間断なき雨の音だった...
吉川英治 「三国志」
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