...麹町の英國公使館裏に快樂亭と云ふ瀟洒な西洋料理店があつて...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...二人は医院の裏二階の瀟洒(さつぱり)した室で...
石川啄木 「鳥影」
...『瀟洒、典雅...
太宰治 「津軽」
...燻(くす)んだ瀟灑(しょうしゃ)さだったのです...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...それに瀟洒(しょうしゃ)な洗い髪の束髪などで...
徳田秋声 「仮装人物」
...瀟洒(しょうしゃ)な浴衣に薄鼠の兵児帯(へこおび)をぐるぐる捲(ま)きにして主が降りて来たが...
徳田秋声 「黴」
...感じも瀟洒(しょうしゃ)だったけれど...
徳田秋声 「挿話」
...軽(かる)い瀟洒(せうしや)な夜会服(やかいふく)を着(き)たのや...
徳田秋聲 「微笑の渦」
...瀟洒(しょうしゃ)な先頭の軽馬車には...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼は其の庭園に瀟洒たる一茶室を有せり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...そのステッキの外見の瀟洒さ...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...瀟洒な白と金の地に...
宮本百合子 「傷だらけの足」
...それでは瀟洒たる青年に見えず...
柳田国男 「故郷七十年」
...希臘(ギリシヤ)や伊太利(イタリイ)から普及した古い美術の品のよい瀟洒(せうしや)な所が久しい間に外(ほか)から影響したのでは無いか...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...仏蘭西の田舎のラ(野荘)とも云ふべき瀟洒たる外観を持ち...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...その日は瀟洒(しょうしゃ)であった赤革靴のきびすを回(かえ)すと...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...「直指人心」の四大字がその風趣であり、「寒流帯月澄如鏡」の一行も、自ら題するごとく、戦気瀟々、肌に粟を覚えるような筆勢である...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...私の瀟洒(しょうしゃ)なフランス流の友人河村は日本の女によって恋の重荷をになう...
吉行エイスケ 「恋の一杯売」
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