...予が一生の汚辱を披瀝(ひれき)せんとする此遺書の如きも...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...問題(もんだい)は各自(かくじ)その懷抱(くわいほう)する所(ところ)を遠慮(えんりよ)なく披瀝(ひれき)した處(ところ)のものが...
伊東忠太 「建築の本義」
...ひたすら忠君の御赤心を披瀝なされ...
太宰治 「右大臣実朝」
...大鰐温泉は都会の残瀝をすすり悪酔ひするなどの事はあるまいと私は思ひ込んでゐたいのである...
太宰治 「津軽」
...顔も手も瀝青(チャン)だらけにしながら身悶えて泣くのです...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...誠心を披瀝してゴルベンコと親交を結んだんですよ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
......
長塚節 「土」
...だが次の瞬間に湧き上つた気持を直接その看護婦に披瀝した...
中原中也 「医者と赤ン坊」
...作家の前に披瀝して...
夏目漱石 「「額の男」を讀む」
...誠意を披瀝(ひれき)して話せば...
火野葦平 「花と龍」
...山人の抱負の一端を披瀝(ひれき)するも敢て徒労ではあるまい...
平野長蔵 「尾瀬沼の四季」
...袋の中から絵葉書などを取り出して僅かな見聞を披瀝した...
牧野信一 「秋晴れの日」
...そんな智識を披瀝して...
牧野信一 「酒盗人」
...現代小学校生活にふくまれている諸問題を真面目に率直に披瀝して識者の関心に訴えようとせず...
宮本百合子 「映画の語る現実」
...ありどおりのいきさつと自分の心持とを披瀝していた...
「海流」
...結局この便宜上本心の許さない信仰を披瀝し実行する人々と同じである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼が坐るとすぐ千鶴子はコップに葡萄酒を瀝いでちょっと黙った...
横光利一 「旅愁」
...」と東野は隣席の久慈の盃に酒を瀝いだ...
横光利一 「旅愁」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??