...何ぞ其言の肝胆を披瀝して...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...美と女と青柳有美著(定価 壱円弐拾銭実業之世界社発行)先生の序文を拝見しますとこの本には「美術と美学とに関する古今独歩の識見が披瀝せられてある...
伊藤野枝 「寄贈書籍」
...我れを贖う者が後必ず地の上に立たんとのヨブの大信仰の披瀝(ひれき)に対して...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...私はこの惨害を肩に荷負うてあくまで尽力するつもりである」と率直に意中を披瀝した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...瀝青(チャン)みてえに暑くって...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...このような人間的弱点と卑屈の痛ましい披瀝が展開されている間に...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...道路だけが立派に磨いた土瀝青張りに出來上つて...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...各地の名産物についての知識を披瀝した...
豊島与志雄 「塩花」
...すべての者が――偉大な者も愚かな者も――一種感傷的な慇懃(いんぎん)さで自分の魂を披瀝(ひれき)していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
......
長塚節 「土」
...怒れば如何にも己れの遅鈍を今更披瀝するやうな臆病さに囚はれたり...
牧野信一 「毒気」
...頭破れ血瀝(したた)り...
南方熊楠 「十二支考」
...瀝青ウラン鉱からラジウムを引き出すことに成功した彼らが...
宮本百合子 「キュリー夫人」
...車道の土瀝青(チヤン)の上を音もせで走るいろ/\の馬車...
森鴎外 「舞姫」
...自分の主人すなわち自分と一緒に囚われた若い大学生と同じ信仰を披瀝した...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それは民衆の叡智(えいち)と情緒とのまがいもない披瀝(ひれき)だからである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...東野に愛情を瀝いでいる真紀子の安らかさの結果だと感じた...
横光利一 「旅愁」
...直々のお訴えを披瀝(ひれき)して...
吉川英治 「私本太平記」
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