...汝が心の痍(きず)は尚血を瀝(したゝ)らすと...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...ひたすら忠君の御赤心を披瀝なされ...
太宰治 「右大臣実朝」
...所收――「思ひ出」「ダス・ゲマイネ」「二十世紀旗手」「新樹の言葉」「富嶽百景」「餘瀝 近事片々」「思ひ出」けふまで創作集が五册出てゐるから...
太宰治 「『思ひ出』序」
...いろいろ互いに食通振(しょくつうぶ)りを披瀝(ひれき)したが...
太宰治 「正義と微笑」
...而も堂々と所信を披瀝して憚らなかつた浜尾総長が軍部の怒りも恨みも買はず...
辰野隆 「浜尾新先生」
...私は恋愛でない愛をそこに披瀝しやうとした...
田山録弥 「ある日」
...彼等が心血を瀝尽(れきじん)して其の見証の内容を説くや...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...機関説問題に就いての海軍部内の所信を重ねて披瀝する処があった...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...各地の名産物についての知識を披瀝した...
豊島与志雄 「塩花」
...そして夢中になって心の中を披瀝(ひれき)した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...色の褪(さ)めた血の瀝(したたり)とを比較して...
夏目漱石 「永日小品」
...さういふ衒学を披瀝出来るんだが...
牧野信一 「吾家の随筆」
...諸音正しく思いを披瀝し...
宮本百合子 「歌声よ、おこれ」
...そのための世界的協力を切望している日本の婦人大衆の誠意をここに披瀝いたします...
宮本百合子 「国際民婦連へのメッセージ」
...「どれほどわたしの奉ずる宗教があなたがたの披瀝するそれよりも寛大であるかを見せてあげよう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...僕は僕たち日本人ほど他の国国に愛情を瀝いで来た人種もまた少いと思い...
横光利一 「旅愁」
...」と東野は隣席の久慈の盃に酒を瀝いだ...
横光利一 「旅愁」
...声涙ともに下るばかりな真心を披瀝(ひれき)してであったが――信長の肚はぐわんと決まっていて...
吉川英治 「新書太閤記」
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