...互に吟腸を披瀝しぬ...
石川啄木 「閑天地」
...問題(もんだい)は各自(かくじ)その懷抱(くわいほう)する所(ところ)を遠慮(えんりよ)なく披瀝(ひれき)した處(ところ)のものが...
伊東忠太 「建築の本義」
...今度は十分肝胆を披瀝(ひれき)して話して見給え...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...あくまで重慶に踏み留(とど)まって抗戦する決意を披瀝(ひれき)した”日本が中国を攻撃している! あの小さい日本が...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
... 275漫々として限りなき潮を下に瀝青の色を深めて寄する雲すごき颶風を誘ふ時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...周は途方もない夢想を披瀝するのである...
豊島与志雄 「自由人」
...瀝青(チャン)のいっぱいはいった黒い釜(かま)がけむってるのがそこに突然見られた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...思い切って所信を披瀝(ひれき)した...
新渡戸稲造 「ソクラテス」
...さつきの「ハムレツトだつてドンキホーテだつて……」などゝ云つて余の頭の鈍さを披瀝したところで仕方があるまい...
牧野信一 「余の倅に就いて」
...それに就いて知る範囲の常識を披瀝し...
牧野信一 「私の万年筆」
...ありどおりのいきさつと自分の心持とを披瀝していた...
「海流」
...ラジウムを取出すために瀝青ウラン鉱の山と取組合って屈しなかった彼女の不撓さ...
宮本百合子 「キュリー夫人」
...自分の主人すなわち自分と一緒に囚われた若い大学生と同じ信仰を披瀝した...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この友愛論の終りの方にわずかに披瀝されるにすぎない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...目前にその破壊を余儀なくされている事に対する私の淋しい感情の披瀝(ひれき)である...
柳宗悦 「民藝四十年」
...これなん孔明がふたたび悲壮なる第二次北伐の決意を披瀝(ひれき)したいわゆる「後出師表(ごすいしのひょう)」であった...
吉川英治 「三国志」
...直々のお訴えを披瀝(ひれき)して...
吉川英治 「私本太平記」
...真実の身分を披瀝して...
吉川英治 「平の将門」
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