...何ぞ其言の肝胆を披瀝して...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...汝が心の痍(きず)は尚血を瀝(したゝ)らすと...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...問題(もんだい)は各自(かくじ)その懷抱(くわいほう)する所(ところ)を遠慮(えんりよ)なく披瀝(ひれき)した處(ところ)のものが...
伊東忠太 「建築の本義」
...大鰐温泉は都会の残瀝をすすり悪酔するなどの事はあるまい...
太宰治 「津軽」
...かれは感情を披瀝(ひれき)する詩人としてよりほかに光明を認め得るものはないと思った...
田山花袋 「田舎教師」
...はたしてどれだけの誠意を披瀝(ひれき)して聴かしてくれるものか...
近松秋江 「霜凍る宵」
...周は途方もない夢想を披瀝するのである...
豊島与志雄 「自由人」
...その余瀝(よれき)が餓えたる犬の貪(むさぼ)り吸うところとなりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...生活のみならず愛というかたちにおいても男同士の間に重要な絆が存するという彼の価値観を披瀝する...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...主君邦夷の披瀝(ひれき)した結びの言葉であった...
本庄陸男 「石狩川」
...尨大な研究録を此処に批瀝するわけには行かないが(未だ私は...
牧野信一 「熱い風」
...そんな智識を披瀝して...
牧野信一 「酒盗人」
...それに就いて知る範囲の常識を披瀝し...
牧野信一 「私の万年筆」
...私がこんなに歓びの感情を披瀝(ひれき)するのは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...出来るだけ明白に披瀝したならば...
夢野久作 「江戸川乱歩氏に対する私の感想」
...その腹案の一部をここに披瀝すれば...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...瀝青の活氣づけるやうな香を立ててゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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