...先生の吐瀉(としや)したのは...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...人間の本能をその従属者たらしめることに心血を瀉(そそ)いで得たりとしている道学者は災いである...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...自分自身の胸に苦がい心持ちを瀉ぎ入れた...
有島武郎 「幻想」
...外科学ガレノスは静脈切開(瀉血)にランセットを使用し...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...こんどの議会はたった二日間で一瀉千里の勢で全部の議事を終えたとか...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...結核など殆どすべての病気に瀉血を行っていた)...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...余勢奔瀉して群馬...
田中正造 「非常歎願書」
...先日の吐瀉以来、私の胃は小さくなつたやうだ、食気が薄くなつた、とにかくそれだけ私の身心は安らかになつたのである...
種田山頭火 「行乞記」
...あるいは革命の激流一瀉千里(いっしゃせんり)...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...乱切りや瀉血を行った...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...一瀉千里な氣特にならずにはゐられない...
林芙美子 「崩浪亭主人」
...昨夜銀座で食った鯖のすしに中毒ったと思はれる、金の薬をのみ、ラキサトールをのみ、アダリンをのむ、少々吐瀉した...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...嘉納氏又来り、ビールのんでゐたが、やがて吐瀉し、一同あはてる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ことごとくその食を瀉(しゃ)す...
南方熊楠 「十二支考」
...霧(きり)霽(はれ)日光あきらかに八幡の山平瀉(ひらかた)の民家一覧に入て画がけるがごとし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...其一隅を挙げて瀉と云ふのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」「然るに当人船中に而嘔吐且泄瀉等相煩候而者...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...坑道内の傾斜を泥の濁流が一瀉(いっしゃ)千里にながれて行ったことだろう...
吉川英治 「私本太平記」
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