...いきなり吐瀉(としや)を始めたさうである...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...こんどの議会はたった二日間で一瀉千里の勢で全部の議事を終えたとか...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...急いで便所へ行くと一瀉千里の勢いで跳ね飛ばす...
大杉栄 「獄中記」
...一瀉千里の勢いで即決して行く...
大杉栄 「日本脱出記」
...澤瀉(おもだか)のひと花ぐきや...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...日本國民は其あらゆる同情を傾瀉して金朴の二人を保護したりと雖も...
竹越三叉 「深憂大患」
...藻(も)や藺(い)や葦(あし)の新芽や沢瀉(おもだか)がごたごたと生(は)えて...
田山花袋 「田舎教師」
...又長江大河一瀉千里の雄弁を認識せしめず然れども論理痛快...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...獨り奔然一瀉し來る溪泉の水灑々として所在に簾を垂るゝもの...
長塚節 「草津行」
...彼らが灸と鍼を好むことは血液を好まない中国医師がほとんど瀉血をしないことを説明する...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...河原柳南風吹け麦の穂に河原柳の影法師最早今年も沢瀉(おもだか)の花はちらほら咲きました待ちも暮しもしたけれど河原柳の影法師山に父母蔓葛羅(つたがつら)何故にこの頃山恋し藪に茱萸(ぐみ)の木野に茨茱萸も茨も忘れたが藪の小蔭の頬白は無事で居たかと啼きもした山に二人の父母は藪の小蔭の頬白は河原柳の花も見ず南風吹け麦の穂に...
野口雨情 「別後」
...沢瀉屋よりうまい...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...その間こそは正に一瀉千里...
牧野信一 「熱海線私語」
...やつと舟舷にたどり着くと喉を鳴して凄まじい吐瀉をした...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...秋田県象瀉(きさがた)附近の鯰の活動は嘉祥三年と文化元年の二回で...
武者金吉 「地震なまず」
...甚に至候而者嘔吐之上泄瀉(せつしや)致候持病御坐候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...探偵小説というメスで切り破って黒血を瀉出し...
夢野久作 「探偵小説の正体」
...不思議だ不思議だといううちに県の衛生試験所へまわった斎藤さんの吐瀉物について大変な報告がB町の警察署に来た...
夢野久作 「無系統虎列剌」
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