例文・使い方一覧でみる「濾」の意味

...軈て濾過された膏血の様な河水が汪洋として流れ込んで来た... 軈て濾過された膏血の様な河水が汪洋として流れ込んで来たの読み方
李箱「出版法」

...Ａ液とＢ液とを濾（こ）し分け... Ａ液とＢ液とを濾し分けの読み方
海野十三「今昔ばなし抱合兵団」

...上にも述べたようにチェルシー会社は1849年には注意深い濾過および貯水池に保留することによって水を安全な状態にしていた...
ジョン・スノウ　John Snow 水上茂樹訳「コレラの伝染様式について」

...砂と炭で濾過してチェルシー社のものと同じように透明にしている...
ジョン・スノウ　John Snow 水上茂樹訳「コレラの伝染様式について」

...一方牧場の泉の上に濾過器を仕掛ければ... 一方牧場の泉の上に濾過器を仕掛ければの読み方
ソーロー　Henry David Thoreau 神吉三郎訳「森の生活――ウォールデン――」

...終日そこで煮られていた人間の蒸煮肉（シチュー）の最後の滓（かす）が濾し取られている時に... 終日そこで煮られていた人間の蒸煮肉の最後の滓が濾し取られている時にの読み方
チャールズ・ディッケンズ佐々木直次郎訳「二都物語」

...彼は妙にきざっぽく齒で濾しをかけるような不明瞭な發音で... 彼は妙にきざっぽく齒で濾しをかけるような不明瞭な發音での読み方
ドストエーフスキイ神西清訳「永遠の夫」

...音楽はパストゥール式濾過器（ろかき）によって... 音楽はパストゥール式濾過器によっての読み方
ロマン・ローラン　Romain Rolland 豊島与志雄訳「ジャン・クリストフ」

...鬱蒼たる茂みが日の光を濾過して... 鬱蒼たる茂みが日の光を濾過しての読み方
豊島与志雄「高千穂に思う」

...そうした言葉を何かで濾過する時には... そうした言葉を何かで濾過する時にはの読み方
豊島与志雄「「紋章」の「私」」

...「私」によって凡てを濾過せざるを得なくなる... 「私」によって凡てを濾過せざるを得なくなるの読み方
豊島与志雄「「紋章」の「私」」

...前に述べてきたような作者の「私」の濾過は破綻を見せている... 前に述べてきたような作者の「私」の濾過は破綻を見せているの読み方
豊島与志雄「「紋章」の「私」」

...私からその濾過板で打たれるのであった... 私からその濾過板で打たれるのであったの読み方
永井隆「ロザリオの鎖」

...濾光障というと面倒ですが... 濾光障というと面倒ですがの読み方
野村胡堂「女記者の役割」

...時の濾過（ろか）を経ると... 時の濾過を経るとの読み方
野村胡堂「随筆銭形平次」

...村の排水系は濾過（ろか）するだけだ... 村の排水系は濾過するだけだの読み方
フレッド・Ｍ・ホワイト　Fred M. White 奥増夫訳「死の川」

...まるで集つて來た血を濾過でもしたような調子に大粒の涙の玉が一つずつ...
三好十郎「肌の匂い」

...すぐそのままを自分たちの嚴密なる濾過にかけずして讀者に愬へて來たことである...
吉川英治「折々の記」

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