...そこへ濶達(かったつ)にはいって来たのは細い金縁の眼鏡をかけた...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...母の気性には濶達(かったつ)な方面とともに...
有島武郎 「私の父と母」
...濶達な態度で彼を招じ入れた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...すこしも遠慮に及ばぬと濶達に言葉を添えた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...英敏にして濶達なる好人物也...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...この詩の平明濶達の氣分を...
太宰治 「お伽草紙」
...もっと濶達(かったつ)な文化人だと思っていた...
太宰治 「新ハムレット」
...「自由というのは自分の感情と思想とを独立させて冷然と眺めることの出来る濶達自在な精神なんだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...其四 彼れの人格記者が彼れに於て見たる人格には、胆識雄邁、覇気人を圧する大隈伯の英姿なく、聡敏濶達、才情円熟なる伊藤侯の風神なく、其の清孤峭にして、儀容の端※なる、其の弁論の直截明晰にして而も謹厳なる、自ら是れ義人若くは愛国者の典型なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...豪気濶達の伊達政宗が...
中里介山 「大菩薩峠」
...恥死(はぢし)んでもよいほど濶達な...
長谷川時雨 「尼たちへの消息」
...濶達な足音が近づいてきて...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...陣中の博奕もまた濶達なもので...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...すぐ握りかえしてくるという濶達さで...
久生十蘭 「雲の小径」
...御濶達なる殿下の……」加十はうるさそうに手を振り...
久生十蘭 「魔都」
...青銅の鶴は濶達な翼を張って夢見るように空を仰いでいる...
久生十蘭 「魔都」
...泰三は依然として自由濶達(かったつ)にとびまわっていた...
山本周五郎 「思い違い物語」
...彼の大股は濶達(かったつ)そのもの...
吉川英治 「新・水滸伝」
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