...益深く神の中に沈濳して...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...)われは心を死せる文字の間に濳むること能はず...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...人目少き猶太廓(ゲツトオ)に濳み居たるは...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...敗將マリウスが殘忍なるズルラに追躡(ついせふ)せられて身を此岸に濳めしも...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...マリウス敗れて此河岸に濳み...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...お秋さんは一人で醋酸石灰――之はどういふものかといふと炭竈の煙を横につないだ土管のなかを濳らせれば...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...もっとも本人にいわせれば書画骨董の道楽の世界に沈濳してるんだよというかもしれないが...
中谷宇吉郎 「千年の時差」
...創造が隱れ濳んでゐた...
波多野精一 「時と永遠」
...一切の根源に先驗的と名づくべき同一性が濳みながら存在するからである...
波多野精一 「時と永遠」
...半圓(はんゑん)を描(えが)きながら巧(たく)みに青葉(あをば)の中(なか)に濳(もぐ)らうとしました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...わいわい騷ぐ群衆のなかを掻き濳るやうにして...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...「しかし此女にも女がもつ共通の野卑と淫逸とが濳んでゐるかもしれない...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
......
夢野久作 「実さんの精神分析」
...背後の方に身を濳めてゐたが...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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