...ずいぶん台所にでて自らも米も濯ぎまた味噌もすってみ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...冷吉は口を濯ぎに伴れて行かれるのに...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...小河の河つ縁で濯ぎ物をしてゐる女がある...
薄田泣菫 「久米の仙人」
...その潔癖といえば、まるで病気かと思われるほどひどいもので、いつも水を盛った盥を側において、自分にも日に幾十度となく顔を洗い、手を濯ぎ、偶に訪ねて来る客人にも、座敷に通る前に、一々手を洗わせなければ承知しなかったものだ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...別に濯ぎもしなかつたので...
薄田泣菫 「独楽園」
...泥濘へしゃがんで濯ぎ物をしている女の背中いっぱいに陽が当って...
戸田豊子 「歩む」
...小女が濯ぎを汲んで來る...
長塚節 「旅の日記」
...溪水に襯衣を濯ぎて日頃の垢を流す...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...それでも何でも前座の前へでも何でも上げて喋らせてくれるなら、いやもし高座へ上げてくれないとしても、せめて落語の稽古だけでもしてくれるならば、何も修業と拭き掃除も、濯ぎ洗濯も、使い早間も進んでいそいそやらせて貰おう...
正岡容 「小説 圓朝」
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