...その日も濡れ仏の石壇のまわりはほとんど鳩で一ぱいだった...
芥川龍之介 「少年」
...いつも濡れ仏の石壇のまわりにごみごみ群がっていた鳩を...
芥川龍之介 「少年」
...時代も素姓も知れぬ濡れ仏で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ここの濡れ仏さまにも中々の名残をしまれて...
樋口一葉 「ゆく雲」
...それじゃア濡れ鼠どころじゃない、まるで、濡(ぬ)れ仏(ぼとけ)だ」和泉屋が言うと、日進堂も腹をかかえながら、「濡れ仏、とは、うまいことを言ったもんだ……額からしずくをたらしながら、そうして目玉をむいて突っ立っているところなんざ、牛込浄源寺(じょうげんじ)の弥勒仏(みろくぶつ)そっくり...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...濡れ仏とは縁起でもないことを言いなさる」ひどく上機嫌にしゃべり立てるのを...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...大きな濡れ仏の見えるお寺の角を急いで曲って...
正岡容 「小説 圓朝」
...さらにその次の頁には「巣鴨真性寺(江戸六地蔵の一員なり)」として、濡れ仏を前に、ひろ/″\とした境内の絵が載録されてゐる...
正岡容 「巣鴨菊」
...此が災後も恐らく全いであらうとげぬき地蔵へ行く道の一角に安置されてゐたあの濡れ仏である...
正岡容 「巣鴨菊」
...その中に於てかの濡れ仏丈けは正しく辺りを払つてゐると云ふ感じであつた...
正岡容 「巣鴨菊」
...落葉松(からまつ)の根元へ、濡れ仏のように、べたっと坐り込んでいた老母の顔は、途端にさっと蒼ざめた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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