...いかに男らしき遠征をアメリカアフリカ濠州および我がアジアの大部分に向って試みたかを...
石川啄木 「初めて見たる小樽」
...それからケープコロニーの殖民、濠州の殖民、それから太平洋を渡って、亜米利加(アメリカ)合衆国、太平洋沿岸の殖民、もっともその中に新西蘭(ニュージーランド)というものもあるが、これは手厳しい方である...
大隈重信 「平和事業の将来」
...*昭和九年の秋英人スコットの乗った飛行機が英国と濠州(ごうしゅう)メルボルンとの間をたった七十一時間で飛び渡った...
寺田寅彦 「柿の種」
...濠州の大陸にも、南洋の島々にも、日本兵の殺人行為はくりひろげられた...
蜷川新 「天皇」
...濠州人のウエッブであり...
蜷川新 「天皇」
...「こんど濠州のA・M・S(濠州・馬来汽船会社)の法律顧問になるらしい...
久生十蘭 「悪の花束」
...濠州(ごうしゅう)...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...濠州メルボルン辺に棲(す)むと伝えた巨蛇(おろち)ミンジは...
南方熊楠 「十二支考」
...北インドや支那から北濠州まで産し...
南方熊楠 「十二支考」
...件(くだん)の竜葬洲は今日古巨獣の化石多く出す南濠州の泥湖様の処で...
南方熊楠 「十二支考」
...このブシュメン人は濠州土人火地人(フェージャン)等と併(なら)びに最劣等民と蔑(べっ)せらるるに...
南方熊楠 「十二支考」
...雄の腹下や尾裏に子を懐く事海馬に同じ(長尾驢(カンガルー)など濠州産の諸獣も腹の嚢中に子を育つるが...
南方熊楠 「十二支考」
...濠州海の海馬の一種は...
南方熊楠 「十二支考」
...濠州土人の婦女は食物袋に必ず鼠三疋は入れる...
南方熊楠 「十二支考」
...濠州から太平洋方面をまわりたいと思っていた...
柳田国男 「故郷七十年」
...阿弗利加(アフリカ)の内陸や濠州の蛮地に行くと...
柳田国男 「木綿以前の事」
...……それで国もとも濠州の同村...
吉川英治 「新・水滸伝」
...本人はかねて濠州(ごうしゅう)へ行きたい希望があったので...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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