...随(したが)つて又濠洲では...
伊藤野枝 「嫁泥棒譚」
...濠の向うは彦根(ひこね)藩邸の森々(しんしん)たる木立で...
田中貢太郎 「狢」
...お濠というのは人夫の手で掘りあげたお濠なんだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...十四五間左の方へ濠際(ほりぎわ)を目標(めあて)に出たら...
夏目漱石 「それから」
...お米の木を植ゑようといふ都合の良いお濠だ」「馬鹿にするなよ」「四方の物見櫓は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...濠から引揚げて、乾いたものを着せてありますが、八五郎が報告した通り、頭の上に石で割られたやうな、大きな傷痕(きずあと)があり、身體の何處にも、溺(おぼ)れて死んだ樣子はありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分のそばに濠洲兵が一人立つてゐた...
林芙美子 「瀑布」
...電車に乗らないで濠ばたを歩いていると...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...またアメリカと濠州には...
南方熊楠 「十二支考」
...例えば下野(しもつけ)上三川(かみのかわ)の城趾(しろあと)の濠の魚は...
柳田國男 「日本の伝説」
...その辺からお濠端へかけては...
吉川英治 「大岡越前」
...濠端へ出た...
吉川英治 「大岡越前」
...城兵をひた押しに濠ぎわまで追いつめた...
吉川英治 「三国志」
...すると城内の石倉の上の櫓(やぐら)から一本の矢が濠をこえて来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...濠ばたの明智勢はもう傷口の手当をし合ったり...
吉川英治 「新書太閤記」
...濠(ほり)はないが...
吉川英治 「新書太閤記」
...城外の濠をどしどし埋め立てて行った...
吉川英治 「新書太閤記」
...侍小路へ曲がる濠端(ほりばた)の二つ目の辻――そこの大きな角屋敷(かどやしき)だった...
吉川英治 「新書太閤記」
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