...楠は夜更(おそ)くなつて濟まなかつた事や...
有島武郎 「半日」
...濟みませんでしたわねえ...
石川啄木 「鳥影」
...勅語の捧讀やら「君が代」の合唱やらが濟んで...
石川啄木 「二筋の血」
...拂ひがすべて濟んだからであらう...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...經濟界一脈の經路は...
内藤湖南 「學變臆説」
...「俺(お)れ濟(す)まねえ」勘次(かんじ)はぽつさりといつて又(また)涙(なみだ)を横(よこ)に拭(ぬぐ)つた...
長塚節 「土」
...三人(にん)は飯(めし)の濟(す)む迄(まで)無邪氣(むじやき)に長閑(のどか)な話(はなし)をつゞけた...
夏目漱石 「門」
...何事もなくて濟むやうに仕向けるのが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...天罰(てんばつ)と言つちや濟まないが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どうもお前といふ人間は學が邪魔をしていけねえ」「相濟みません」「その抑もが何うしたんだ」「加賀屋の勘兵衞といふのは惡い男で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...氣長に生きる工夫をすることだ」平次は一事件が濟んでホツとした樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まとまるものですよ」一仕事濟んで...
林芙美子 「あひびき」
...清朝の大厦將に傾かむとせるや先づ科擧の制を廢して國を濟はむとせり...
原勝郎 「貢院の春」
...食事が濟むと夜のお祈りをした...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...一般的なものはこのやうにして思惟經濟の必要から生じた人工概念に過ぎない...
三木清 「認識論」
...我々は全く同一の見地からマルクス經濟學の諸礎石をもまた理解され得るものとなすことが出來るであらう...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...救濟してくれと繰返し...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...その經濟上の推移にも興味ある事實は尚幾らもあるが...
柳田國男 「瀬戸内海の島々」
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