...濟度の慾望とならず...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...惡く思はれる樣だと私却つて濟まないことよ...
石川啄木 「鳥影」
...四挨拶が濟むと、靜子は直ぐ、智惠子が片附けかけた裁縫物に目をつけて、『まあ好い柄ね...
石川啄木 「鳥影」
...國家權力による經濟統制が不可欠である...
石原莞爾 「新日本の進路」
...食事が濟むと直ぐまた出かけた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...また百濟(くだら)の國王照古王(しようこおう)が牡馬(おうま)一疋・牝馬(めうま)一疋をアチキシに付けて貢(たてまつ)りました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...經濟的の都市として...
内藤湖南 「大阪の町人と學問」
...いつの間にか仕合は濟んで...
長塚節 「撃劍興行」
...『金づくで濟むことなら』とあらゆる探索(たんさく)をしましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...飛んだ騷ぎをさせて濟まなかつたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...志賀家代々の御先組にも相濟みません」かう言ふ老女の背後(うしろ)に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...隣の寮のお通夜の經は漸(やうや)く濟んだらしく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「平次か、丁度宜い、お前を呼びにやらうとして居たところだよ」「へエ、相濟みません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの死骸を諸人の見世物にせずに濟んだのに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...通らでも事は濟めども言はゞ近道の土手々前に...
樋口一葉 「たけくらべ」
...私が平生(ふだん)決して不經濟な生活(くらし)をしてゐないことを十分に知らせるために...
正宗白鳥 「孫だち」
...さつさと飯も濟ませてしまつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...そんならおかみの氣の濟むやうに取つて置かうか...
水上滝太郎 「大阪の宿」
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