...ユヒソメテ馴レシタブサノ濃紫オモハズ今ニアサカリキトハ...
太宰治 「右大臣実朝」
...濃紫(こむらさき)色にひろがっていて...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...北アルプスはさすがに雲をかむって濃紫にかげり...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...濃紫(こむらさき)の乘馬服を着...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...濃紫色(のうししょく)の花を開く無茎性叢生種(むけいせいそうせいしゅ)の名であって...
牧野富太郎 「植物知識」
...芝居の頼兼公のような濃紫の鉢巻をして駕籠に揺られ...
正岡容 「小説 圓朝」
...支那で濃紫色を雪青と名づく(一九〇六年二月二十二日の『ネーチュール』三六〇頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...濃紫(こむらさき)の山葡萄(やまぶどう)の実が...
宮原晃一郎 「熊捕り競争」
...濃紫の菖蒲の花の美しさ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...きれいな濃紫の菖蒲の花を飾ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...玉屋の濃紫を根引した...
森鴎外 「細木香以」
...濃紫が家に来た後も...
森鴎外 「細木香以」
...当時この人々は濃紫のおふさが木綿著物に襷(たすき)を掛けて...
森鴎外 「細木香以」
...濃紫(こむらさき)の袴(はかま)を穿(は)いたる男...
森鴎外 「文づかひ」
...濃紫の袴(はかま)をはいたる男...
森鴎外 「文づかい」
...【左外】濃紫色の女持絹ハンカチ一枚……その他中略……...
夢野久作 「暗黒公使」
...黒いばかり濃紫(こむらさき)の百合である...
吉川英治 「日本名婦伝」
...その間から濃紫(こむらさき)の龍膽(りんだう)の花が一もと二もと咲いてゐるなどもよくこの頃の心持を語つてゐる...
若山牧水 「樹木とその葉」
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