...皮は黒ずんでいて非常に厚い皮(このスケッチの点線は皮の厚さを示している)の内側は濃紫色で...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...花の内ぶところに隠されてゐる襞の濃紫をほかにすると...
薄田泣菫 「独楽園」
...垣間(かいま)見る好色者(すきもの)に草芳(かぐわ)しき芳草(ほうそう)や黒き烏も濃紫(こむらさき)明治三十九年三月十九日 俳諧散心...
高浜虚子 「五百句」
...ユヒソメテ馴レシタブサノ濃紫オモハズ今ニアサカリキトハ...
太宰治 「右大臣実朝」
...濃紫(こむらさき)色にひろがっていて...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...北アルプスはさすがに雲をかむって濃紫にかげり...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...雲の影が濃紫色に輝いて...
中谷宇吉郎 「ツーン湖のほとり」
...銀色の雪の上にクッキリと濃紫(こむらさき)の影をおとし...
久生十蘭 「キャラコさん」
...そして濃紫色(のうししょく)の花が...
牧野富太郎 「植物知識」
...支那で濃紫色を雪青と名づく(一九〇六年二月二十二日の『ネーチュール』三六〇頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...支那で濃紫色を雪青と名づくと説きし人あり(A. Sangin,Nature, Feb. 22, 1906, p. 390)...
南方熊楠 「十二支考」
...濃紫の菖蒲の花の美しさ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...こちらの童女は濃紫(こむらさき)に撫子重ねの汗袗(かざみ)などでおおような好みである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その時濃紫が書いたのだと云って「紫の初元結に結込めし契は千代のかためなりけり」と云う短冊が玉屋に残っていた...
森鴎外 「細木香以」
...本妻は濃紫との折合が悪いと云って木場へ還された...
森鴎外 「細木香以」
...濃紫(こむらさき)の袴(はかま)を穿(は)いたる男...
森鴎外 「文づかひ」
...晴れたSeine(セエヌ)の濃紫(こむらさき)今その水が目に浮(うか)び...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...薊(あざみ)の花の濃紫が雨に濡れて咲き亂れてゐた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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