...濁世を生きるとは思っていなかった...
...彼女は濁世の中国文学を専攻している...
...長期間の闘病生活の中で、彼は濁世と向き合ってきた...
...日本の歴史の中でも、濁世を生き抜いた人々がたくさんいた...
...現代社会の中でも、濁世に立ち向かう力が必要だ...
...濁世の都をさして行くもよし...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...自分は口惜しくも濁世(じょくせ)に生れ合わせて無実の讒奏を蒙(こうむ)り...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...まひるの光りかゞやきて望の星の消ゆるごと浮世の塵にまみれては罪か濁世(ぢよくせ)かわれ知らず...
土井晩翠 「天地有情」
...ジスレリーの如き皆然らざる莫し學堂が身を濁世に處して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その時「往生極楽の教行(きょうぎょう)は濁世(じょくせ)末代の目足なり...
中里介山 「法然行伝」
...濁世(じょくせ)にはびこる罪障の風は...
夏目漱石 「薤露行」
...この假現の濁世(ぢよくせ)穢土(ゑど)から遁(のが)れようとしたのです...
南部修太郎 「猫又先生」
...かかる濁世末代(ぢよくせいまつだい)に...
長谷川時雨 「尼たちへの消息」
...心(こゝろ)は大瀧(おほだき)にあたりて濁世(じよくせ)の垢(あか)を流(なが)さんとせし...
樋口一葉 「軒もる月」
...心は大滝(おほだき)にあたりて濁世(だくせ)の垢(あか)を流さんとせし...
樋口一葉 「軒もる月」
...「しかれば穢悪濁世の群生...
三木清 「親鸞」
...これでも濁世(じょくせ)を離れる気にならぬかと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...濁世(だくせい)のうちにも...
吉川英治 「三国志」
...濁世(じょくせ)のなかにも気を養うという術(すべ)を...
吉川英治 「新書太閤記」
...濁世(じょくせ)の波にも仏心(ぶっしん)の良吏(りょうり)はある事林冲(りんちゅう)には...
吉川英治 「新・水滸伝」
...てまえは固く信じまする」末期宋朝(そうちょう)の濁世(じょくせ)にも...
吉川英治 「新・水滸伝」
...濁世にやおん汗ばみの廬遮那仏たそがれ近く...
吉川英治 「随筆 新平家」
...「大――鳴門! 大鳴門!」「濁世(じょくせ)無限の底に鳴るウ――大鳴門! 大鳴門!」「流せや濁世...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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