...まことに濁流滾々(こんこん)として...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...こう云ってお茶を濁す...
伊藤左千夫 「浜菊」
...小溝に泥鰌(どじょう)が沈んで水が濁った...
寺田寅彦 「鴫つき」
...渦巻き濁った蒸(む)れ臭い方へと...
豊島与志雄 「悪夢」
...重々しい半濁の忙しい一団の水量の中に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...初めは工場の殺風景に驚いたのであつたが泥を溶いたやうに濁つた濁川といふ小さな溪流の岸に沿うて行くと高い支柱を建てゝ大きな箱戸樋が連つて居る...
長塚節 「佐渡が島」
...演説者は濁りたる田舎調子(いなかぢょうし)にて御前はカーライルじゃないかと問う...
夏目漱石 「カーライル博物館」
...一は『古事記』には仮名で清濁を区別して書いてあるというのであります...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...かの十三の仮名およびその濁音の仮名は...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...いつも考えないようにしています……」ジェシはこれ以上言葉を濁すわざがない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...「若え身空に投げて小噺なんかでお茶ア濁して...
正岡容 「寄席」
...濁酒鶏肉の用意に急ぎぬ...
宮崎湖処子 「空屋」
...涙に濁った恋の楽しみやが...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...意識もしだいに溷濁(こんだく)するばかりである...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...只(ただ)岩山と濁(にご)り海...
夢野久作 「白髪小僧」
......
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...あたりの空気もその下水のように濁っている気がして...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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