...それから苦心慘澹した話もある...
鮎川義介 「革命を待つ心」
...深けれども能く澹泊(たんぱく)に...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...苦辛惨澹(さんたん)は実に尋常一様でなかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...暗澹(あんたん)たる甲州街道を江戸の方へ向って飛ぶように走っていった...
海野十三 「くろがね天狗」
...アカイアの族慘澹の戰われに加へしは*責むべき諸神の所爲なりき) 165かなた雄々しき一人の名を今われに知らしめよ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...*凶星光り爛として雲より出でゝ忽ちにまた暗澹の雲に入る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...しかも暗澹とした街路と見れば依然として吾々の前に...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...これはわが国農村婦人の惨澹(さんたん)たる運命を説明する病気で...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...その殺された後の慘澹(さんたん)たる有樣も見なかつた平次は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...元の薩都刺の寒梅零落春雪灑と云ひ澹黄楊柳未成陰...
原勝郎 「鞦韆考」
...食糧の遅配がはじまりどうなることやら暗澹たるものです...
原民喜 「書簡」
...将来にもあろうとも思えぬ惨澹たる海難事件が起った...
久生十蘭 「海難記」
...ますます彼の生の暗澹さを濃くして行つた...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...澹所は釧雲泉(くしろうんせん)と同庚(どうかう)で四十六歳...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...字澹甫...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...遣唐使があれほど惨澹たる苦心をして東洋の非合理の究明に行って...
横光利一 「旅愁」
...暗澹たる危惧(きぐ)の底に沈んで...
吉川英治 「三国志」
...水も空も、まだ暗澹として、夜明けの気ぶりも見えない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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