...その感じから暗澹たる色彩を奪ったのは...
芥川龍之介 「毛利先生」
...暗澹(あんたん)たるものです...
太宰治 「惜別」
...敵はさながら暗澹の颶風の如く胸壁を 375登りつゝあり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...暗澹たる途にさ迷ってる自分自身の姿が...
豊島与志雄 「反抗」
...ある暗澹たるもの...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...暗澹(あんたん)としたため息をもらすのである...
中村地平 「霧の蕃社」
...幸福の代りに惨澹たる不幸を脊負込むのである...
葉山嘉樹 「工場の窓より」
...惨澹(さんたん)たる諧調をつくりながら...
久生十蘭 「地底獣国」
...惨澹たる形相を呈してきた...
久生十蘭 「蝶の絵」
...あさひは暗澹(あんたん)たる前途を見透し...
久生十蘭 「虹の橋」
...それが暗澹たる形をもって現われようと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...呪われた坐禅を組むことを思うと暗澹とした...
牧野信一 「ゼーロン」
...北國のやうな暗澹たる色を現してゐることも偶(たま)にはあつた...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...暗澹(あんたん)たる空に薄ツすりと日光(につくわう)が射したやうになつてゐた...
三島霜川 「平民の娘」
...即ち集中の「尾道贈伊沢澹父」の七絶である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...愛憎どちらでも構わぬと云う冷澹な心持になっています...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...奈良原到翁は殆んど食うや喰わずの惨澹たる一生を終ったのであった...
夢野久作 「近世快人伝」
...暗澹たる危惧(きぐ)の底に沈んで...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索