...胡澹庵(こたんあん)をして慷慨(こうがい)のあまり...
大隈重信 「世界平和の趨勢」
...暗澹として垂れさがつてゐた...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...外の暗澹とした黄昏(たそがれ)を眺めた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...15暗澹として滄溟のうねり高まり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...苦心惨澹(さんたん)の原稿を読んできかせまでした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それは二つの黒雲が相交わる暗澹(あんたん)たる瞬間である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それは暗澹(あんたん)たる一室であるけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...これに挑闘する同族の運命が暗澹とした...
中村地平 「霧の蕃社」
...半分が暗澹とした...
原民喜 「秋旻」
...なんとなく暗澹としたものを覚え...
北條民雄 「道化芝居」
...この技能を働かせてゐる時の友達の様子は冷澹で...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...スウイフトは硝子窓を開けてぢかに暗澹たる人生を眺めさせる...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...それが二年三年もつづいて惨澹たる憂目を見せられるのに彼女はもう辟易してゐると...
牧野信一 「裸虫抄」
...暗澹とした夕立空の前にクッキリ白い火見櫓が立ち...
宮本百合子 「刻々」
...それは菅茶山(くわんちやざん)が伊沢澹父(いさはたんふ)と云ふものに与へたものであつて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...以前は御祝いの日の附き物であった例の小間物屋開店などの惨澹(さんたん)たる光景も...
柳田国男 「木綿以前の事」
...自分だけの糊口にも暗澹としてゐるのが無數である...
吉川英治 「折々の記」
...暗澹(あんたん)としていた内匠頭の鬱心(うっしん)に...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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