...しかも人生の暗澹(あんたん)たることに気づかなかつたと云ふのは不可解である...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...むかし支那に焦澹園という儒者があった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...それぞれ内輪の理由があって(かれらはそう思いこんでいるのである)惨澹たる失敗であったのである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...想像の富澹や文藻の壮麗や緻密の考察...
津田左右吉 「史論の流行」
...暗澹とした影がたれこめたかと見るまに...
豊島与志雄 「食慾」
...暗澹たる気が天地を包み込み...
豊島与志雄 「真夏の幻影」
...去年の今頃の暗澹たる思いは...
中井正一 「地方文化運動報告」
...一ツは暗澹(あんたん)たる行燈(あんどう)の火影(ほかげ)を見るの思ひあり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...暗澹(あんたん)として何が画(か)いてあるか分らない...
夏目漱石 「永日小品」
...食糧の遅配がはじまりどうなることやら暗澹たるものです...
原民喜 「書簡」
...暗澹とした文句が書き列ねてある...
火野葦平 「花と龍」
...暗澹として凄く美しいその空の色との対照で油絵具の白をぬたくって描いたように異常に目立っている...
「海流」
...その迷惑と混乱とを想像していささか暗澹たらざるを得ないけれども...
三好達治 「銀座街頭」
...深い水は何か暗澹として掻き曇り...
室生犀星 「名園の落水」
...己れが山陽に倦みたる所以(ゆゑん)を陳じて以て澹父の杏坪の計画に反対せむことを望みたるなり」と云ふのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...暗澹(あんたん)となった...
吉川英治 「三国志」
...暗澹(あんたん)たる悲嘆の泥濘(ぬかるみ)として踏まなければならないか...
吉川英治 「親鸞」
...安積澹泊(あさかたんぱく)をむかえて編纂主任とし...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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