...「妹に送る手紙」水野葉舟氏著(定価五拾銭)実業之日本社発行読み終つた時にこの手紙を受とるといふ単純な美しい処女のお澪(みお)さんを想つた...
伊藤野枝 「寄贈書籍紹介」
...あの松林よりも澪(みお)の棒杭の方が高く見えますな...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
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富澤赤黄男 「天の狼」
...遠くの沖には彼方(かなた)此方(こなた)に澪(みお)や粗朶(そだ)が突立(つった)っているが...
永井荷風 「日和下駄」
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中原中也 「山羊の歌」
...石沢閑斎に娘が一人ある、お澪と言って、十八だが、これは滅法(めっぽう)可愛らしい娘だ」「その通りですよ、親分」「同国の誼(よし)みで、石沢閑斎と周助、身分は違うが昵懇(じっこん)にしているから、お澪はときどき周助のところへ遊びに行く、――そのうちに、つい、お隣の魚屋――若くて威勢がよくて、男っ振りのいい、伝吉と懇意になった」「ヘエ――、そいつは知らなかった...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...叔父さんのように思っていました」「魚屋の伝吉は?」「…………」お澪は黙って真っ赤になってしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お澪といい仲になっているようだから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お澪は弁天様のように綺麗だ」とガラッ八...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...周助がお澪の本当の父親だとは知るまい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お澪を餌(えさ)にしてこの上の大金儲けをするには...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「伝吉とお澪は佐久間町の三軒長屋へ帰るがよい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あれは誰が何と言ってもお澪のものだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...水車の翼に叩かれた水煙りが澪々と窓掛けに降りかゝつて...
牧野信一 「剥製」
...その澪に添つた道には乾き勝ちの台地の上よりも...
水野葉舟 「かたくり」
...川というよりもむしろ沼地の澪(みお)である...
柳田國男 「地名の研究」
...澪(みお)の伝兵衛という大泥棒なのだよ」「げっ...
吉川英治 「春の雁」
...いまにも澪(こぼ)れ落ちそうに覗いてさえいるのだ...
蘭郁二郎 「火星の魔術師」
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