...大きい澪は渚から一里半も沖へついている...
芥川龍之介 「海のほとり」
...「妹に送る手紙」水野葉舟氏著(定価五拾銭)実業之日本社発行読み終つた時にこの手紙を受とるといふ単純な美しい処女のお澪(みお)さんを想つた...
伊藤野枝 「寄贈書籍紹介」
...かう云ふ手紙を貰つて教育されて行くお澪さんは幸福な人だ...
伊藤野枝 「寄贈書籍紹介」
...ひろい澪(みお)は...
太宰治 「佐渡」
...あるいは澪標(みおつくし)のごとく...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...これを源氏の「院より御気色あらむを」(澪標)などと云う用法とは見事に異ったものである...
中井正一 「言語は生きている」
...お澪を大旗本の何とかの守(かみ)の妾(めかけ)に差出すことを承知したんだ」ガラッ八は大変なことを言い出しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お澪は父親を怨み抜いている」平次の想像は一つの無理もなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――こいつはお澪の遺書(かきおき)だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ガラッ八の手はむずとお澪を押えるのを...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お澪を餌(えさ)にしてこの上の大金儲けをするには...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――お澪に栄華をさせたかったんだ」石沢閑斎は縛られた身をもがきながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「伝吉とお澪は佐久間町の三軒長屋へ帰るがよい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その時には私たちは三人づれでそこに出かけて行つたのだから――村はづれの谷田(やつだ)の澪に沿つた堤で...
水野葉舟 「かたくり」
...一滴も澪(こぼ)さないように注意しいしい...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...杯の酒は殆んどみんな澪(こぼ)してしまひ...
吉井勇 「青春回顧」
...大泥棒の澪(みお)が紐(ひも)だという事がお白洲(しらす)で知れたからで...
吉川英治 「春の雁」
...いまにも澪(こぼ)れ落ちそうに覗いてさえいるのだ...
蘭郁二郎 「火星の魔術師」
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