...澗満(かんまん)の滝という大滝が絶壁の上から落下する...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...むかうなる山の澗底(たにそこ)より青く光り虹(にじ)の如く昇(のぼり)てすゑは天(そら)に接(まじは)る...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...碧澗から白刃(はくじん)を擲(なげう)つように溌溂(はつらつ)として躍り狂うのであるから...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...澗間(たにま)の凹地(おうち)に引出された女どもの疳高(かんだか)い号泣(ごうきゅう)がしばらくつづいた後...
中島敦 「李陵」
...澗(ま)の海をながめながら...
久生十蘭 「あなたも私も」
...澗のうちを洗って...
久生十蘭 「あなたも私も」
...澗をのぞきにきたというわけなの」「空巣が...
久生十蘭 「あなたも私も」
...サト子が澗の海で泳いでいたころ...
久生十蘭 「あなたも私も」
...明石町(あかしちょう)船澗(ふなま)のあたりにそっくりな河岸のレストラントで...
久生十蘭 「ユモレスク」
...)大岩磯に出る(澗形をなしたり...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...其澗内峨々たる岩壁にして其高十丈餘有...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...澗内砂濱十丁斗...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...長(たけ)三尺澗(たに)中に入りて蟹(かに)を取りて人間の火について炙(あぶ)り食う...
南方熊楠 「十二支考」
...孕(はら)む事五月にして子を生んで多く澗(たに)に浴す...
南方熊楠 「十二支考」
...水碓澗辺途...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...いずれも西南の寄砂のために澗の口がだんだんに潰(つぶ)れた例である...
柳田國男 「地名の研究」
...第一には潟の下地をなすべき入江または澗が少ない...
柳田國男 「地名の研究」
...相模入道(さがみにゅうどう)(高時)どのに召されて、ここへ通されたときは、おおむね長時間待たされて、御前の首尾もよろしくない場合が多いという定評から、御家人諸大名のあいだでは、「石澗の間は、折檻(せっかん)の間(ま)だ」などといわれたりしている所でもあった...
吉川英治 「私本太平記」
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