...八十島かけて澄む月影と共に...
大町桂月 「金華山」
...澄むひまもないままで...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...おちついて澄む、身心かろくさわやか...
種田山頭火 「其中日記」
...身心いよ/\澄む...
種田山頭火 「其中日記」
...澄めば濁り、濁ればまた澄む...
種田山頭火 「其中日記」
...空澄む、星光る、……そうだ、そういう感じこそ常に胸の底に懐いていたいものだ...
豊島与志雄 「道連」
...水が澄む時は冴(さ)える...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼等は『羨ましくも澄む月の出汐をいざや汲まうよ』と渚に近寄る...
野口米次郎 「能楽論」
...またあさつてにでもならなけれア元通りにあ澄むめえよ...
牧野信一 「雪景色」
...水の澄むのなぞを気を永くして待つちやあ居られねえや...
牧野信一 「雪景色」
...桔梗にぞ澄む早夏六月...
正岡容 「寄席行燈」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...空氣も空(そら)も澄むだけ澄みきり...
三島霜川 「昔の女」
...早く言えば澄むとか濁るとか問題にならぬところの演目の様に見える...
三好十郎 「俳優への手紙」
...それは廻り澄む三つの独楽が今や将に相触れむとする刹那の静謐である...
室生犀星 「愛の詩集」
......
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...おれと暮すなら、おれを信じろ」行々子気の向くまま、心の澄むまま、遊ぶまま、狂いたいまま、しかも無理はしないで、この天地間に、水ほど、領野を自分の物にしきって、自由に暮しているやつはない...
吉川英治 「平の将門」
...しかし水の澄むような落着きに帰ると...
吉川英治 「源頼朝」
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